13-どうしようもない ページ13
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信じ難い事実を意外なほど素直に受け止めたキャプテン。
正直こんなあっさり信じてもらえると思わなくて、隠し事が無くなった安堵感から肩が軽くなる。キャプテンは特に怒ってはいないみたいだし、もしかしたらお咎めはなしかもしれない。
うん、よかった。
これが正真正銘のハッピーエンドだろう。
「……なあ」
「はい？」
「その実のせいなのは分かったが、分かったところでどうしようもないみてェだ」
「きゃ、キャプテン？」
愛おしくて仕方ないとでも言いたげな熱い瞳をして、私の頬に片手を添える。
あまりに自然な動作で、反応が遅れてしまって。
ただただ、吸い込まれるようにその瞳に魅入る。
キャプテンは見つめ合った状況で一言。
「悪い、抑えらんねェ……」
どうやら理性が本能に負けてしまったらしく、キャプテンは私の方に少しずつ腰を曲げる。
頬に添えた手はそのまま。
徐々に顔と顔との距離が縮まっていく。
キャプテンの息遣いが聞こえてきた頃、ようやく彼が何をしようとしてるのか理解した。
理解して、逃げようとしたけれど。
私が距離を取ったのを不服に思った彼は、少し乱暴に、それでいて強引に私の腰を引き寄せた。
密着する体にまたぐわっと熱が上がる。
どうにかして離れようとじたばた動いて抵抗してみるも、キャプテンに力強くホールドされたままで。逃げられないのなら、もう叫んで訴えるしかなかった。
「キャプテン！もう全部説明したじゃないですか！」
「あァ。全部聞いた」
「だったら少しは自重してくださいお願いですから！」
「……おれだってそうしてやりたいが」
キャプテンは眉間に皺を寄せて「無理だ」と断言する。
「効果は段々強くなってくるんだろ？だったらもう無理だ。今の段階でこれじゃ」
諦めないでよ！男なら！
最初から無理って決めつけるのは良くない！
私はホレルノ実を口にしたわけじゃないからその効果とやらがどれほどのものなのか知らないが、今のキャプテンを見ていると既に相当強いものだと察しはつく。
キャプテンは重い溜息を吐く。
「……この効果はいつまで続くんだ？」
あれ、全部話したと思ってたけど、重要なこと話忘れてたや。
説明しようと口を開きかけたタイミングで、遮るように聞こえたのは「あ。船長、A！」とこっちに手を振ってやってくるシャチの声だった。
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レン - 控えめにいうと 最高です！！！キャプテンかっこいい〜！！！！！！面白いお話をありがとうございます！ (5月26日 18時) (
レス) @page18 id: cf64940c6f (このIDを非表示/違反報告)
リコ - …最高っっっっっっっ！！ぱぅちさん天才です！きゅんきゅんしすぎて眠れないよ！(いい方で) (2023年4月11日 19時) (レス) @page17 id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
リコ - もう私がキャプテンに惚れちゃいますよ！そんな尊いことするから！ (2023年3月13日 17時) (レス) @page16 id: a5d487abc0 (このIDを非表示/違反報告)
くろいるか - や、もう、、、最高！！！！！！ (2022年9月5日 16時) (レス) @page18 id: f6d4c6aa85 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - とにかく、最高でした！もうね、ホントに。こう…、いろいろ最高だったんですよ！面白いお話をありがとうございました！ (2022年4月6日 15時) (レス) @page18 id: 3fe1782e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年10月14日 16時
