11-恋に溺れる ページ11
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「……なんなんだよ、お前」
「へ？」
なんだ？くっつかれたと思ったら文句言われた。
それでもキャプテンは離れずに続けた。
肩から伝わってくる体温が熱い。
「大体、昨日くらいからおかしいんだ。お前のことがやけにか、……か、わいく見えたり、常に側に置いときたくなったり、他の奴といるとムカついたり……」
「ちょ、あのっ」
「今だって、……触れたくて仕方ねェ」
次々と現れる爆弾発言に、惚れ薬のせいだと分かっていても気まずくなってしまう。
「なんだよ、これ、この気持ち」
その苦しそうな声色は、どんどん恋に溺れていく。
戸惑っている彼を見てようやく、残酷なことをしてしまったと実感した。胸にちくんと鋭い棘が刺さる。
ここまでキャプテンが弱っているとは思わなかった。
キャプテンは普段冷静でクールな人だから、その分ショックも大きい。
どうしよう。
惚れ薬のこと、……伝えるべき？
その方がキャプテンの気が楽になるのなら、教えた方がいいのかもしれない。
「……抱き締めたい」
耳元で囁くその声があまりにも艶っぽく、首筋の肌がぞくっと粟立つ。
熱が、伝染する。
雰囲気に呑まれかけるも、ギリギリで踏み止まり、「あ、あの、キャプテン」と呼び掛ける。
彼にこんな密着されることなんてなくて既にドキドキしているのに、更に抱き締められてしまったらどうなることか。
「私、キャプテンに謝らないといけないことが」
「……じゃあ話は後で聞いてやるから、先に謝罪だけしろ」
「え？えっと、……すみませんでした？」
「あァ」
そしてついに力強く回された腕。これ以上は我慢できないと言わんばかりに、きつくホールドされる。
キャプテンの満足気な「A…」と私の名を呼ぶのが聞こえると、心臓はますます加速する。
なんか、くすぐったい。
確かに腕の力は強いんだけど、その中には確かに優しさもあって、それにさっきの声もあまりに甘い声で。
彼からの初めての抱擁にすっかり心を委ねてしまっていた。
そんな私を正気に戻してくれたのは。
「……そうか、わかった」
「？何がですか？」
「おれは多分、お前のこと____」
「！わー！！やめてください！」
耳を塞いでガバッとキャプテンから離れる。
危ない危ない、流されるとこだった……
キャプテンからの告白はなんとか未遂で終わった。
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レン - 控えめにいうと 最高です！！！キャプテンかっこいい〜！！！！！！面白いお話をありがとうございます！ (5月26日 18時) (
レス) @page18 id: cf64940c6f (このIDを非表示/違反報告)
リコ - …最高っっっっっっっ！！ぱぅちさん天才です！きゅんきゅんしすぎて眠れないよ！(いい方で) (2023年4月11日 19時) (レス) @page17 id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
リコ - もう私がキャプテンに惚れちゃいますよ！そんな尊いことするから！ (2023年3月13日 17時) (レス) @page16 id: a5d487abc0 (このIDを非表示/違反報告)
くろいるか - や、もう、、、最高！！！！！！ (2022年9月5日 16時) (レス) @page18 id: f6d4c6aa85 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - とにかく、最高でした！もうね、ホントに。こう…、いろいろ最高だったんですよ！面白いお話をありがとうございました！ (2022年4月6日 15時) (レス) @page18 id: 3fe1782e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年10月14日 16時
