家出決行。 ページ43
1週間後ー
「解せません。」
マ「諦めろよい」
「分かりません。」
あの後。
結局ツナ達も逃げるように帰っていきました。
あの慌てよう…絶対何かあるはずなんです。
「だいたい、あのお兄ちゃんでも何もなしにあそこまで怒りません。その理由を私だけ知らないなんて…」
さすがの私も隊長格しか知らない情報を調べられるわけもなく。
誰に聞いても”今は知らない方がいい。”と言うだけで…
「腹が立ちますね。誰も教えてくれないなら私、モビーを降りましょうか。」
エ「な、早まるなよA！」
ハ「そうだよ！そう遠くない未来で分かるから！」
「そう遠くない。とは具体的にいつです？ハルタ。」
ハ「えっ？そ、それはー…いつだろマルコ？」
マ「このまま順調に行けば4.5年だよい。」
そんなに待たなくてはいけないんですか！？
そんなの…ムリです💢
「では4.5年後にまた会いましょう。まぁそれまでには私も任務を完遂していますが。」
エ「だから落ち着けってA！俺の鍛錬はどうなんだよ！」
「ではエースだけランダムで鍛錬日を決めましょう。他の方はまた会えるか分かりませんが。」
サ「おいおい、そんな怒る事か？」
「一人だけ除け者にされてるんです。ヴァリアーの皆も楽しみにしてるって、なんなんですか？初めてですよあんな事言うボス。」
全く。だいたいこの私に情報を開示しないなんて。
怒るに決まってます！
情報は力って常々言ってますよね！？
「それではまた。arrivederci.」
マ「ちょっ！おい待つよいA！！」
ふん。せいぜい慌てて下さい。
ーー自室
「さて。元々私の荷物は少なかったですからね。」
こんなものでしょうか？
任務道具に報告書、後は一応救急セットも持っていきましょう。
「こんな物ですね。でんでん虫は置いていって、もう夕方ですか。」
小舟でも飛ばせば行方は眩ませられますね。
まぁすんなりいけば。ですけど。
「もし小舟を奪えなさそうでしたら…海に飛び込みますか。」
きっと地下の船置き場には何人か隊長がいるでしょうし。
「あと問題はオヤジさん。…とすれば、回りくどい事をせず船尾の物陰からドボンの方がてっとり早いですね。」
さてさて。非常時用に作った隠し通路。
まさかこんな形で役に立つとは…
「私を出し抜こうなんて、甘いですよ。エース」
扉の近くに息を潜めているの、バレバレです。
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年6月14日 5時
