偶然 ページ50
ガヤガヤ、ガヤガヤ
なんでしょう?やけに騒がしいですね…
「今は…夜21:40。何かお祭りでしょうか?」
まだダルい体を起こし、チラッと外の様子を見てみましたが…あれは…
「海賊…でしょうか?はぁ、せっかく休んでいたのに。どこの海賊か、店主に聞いてみますかね。」
そう思って店主に声をかけたんです。
そうしたらどうでしょう。
来ていた海賊達は、白ひげ海賊団。
今最も会いたくない海賊団ではないですか。
「…偶然、ですかね。とりあえず早急にこの島を去りましょう。」
隊長格にみつかれば厄介です。
そして私の船はきっと発見されマークされているでしょう。
「…むしろエースが私の船を発見したかもしれませんね。」
あれでもよく観察している子です。
充分にありえる。
「店主、お願いがあります。通常の倍は金を弾むので頼まれてくれます?」
店「え?どうしたんだい、嬢ちゃん」
「もしこの店に、私を知らないか?と白ひげ海賊団が来ても知らぬ存ぜぬを貫いて下さい。」
店「それはいいが…追われてるのかい?」
「まぁ、そんな所です。はいこれ、約束のお金です。頼みましたよ、私はもうこの島をでます。」
結構な額を袋にいれ、ドサッ!!と店主に渡せば顔を青くして驚いています。
モビーを離れてからかなり稼ぎましたからこのくらいの出費、なんて事ありません。
「さて。この目立つ髪も黒く染めて…服装も、普段しない格好がいいですね。香水も振っておきましょう。」
さ、新しい船を見つけて再出発です!
ーー
イ「はぁっ、はぁっ!!」
マ「おいイゾウ!落ち着けよい!」
イ「マルコ!いるんだろ、この島のどこかにAが!!」
エ「あぁ確実にいる!!でもこの騒がしさだ…多分もう気づいて島を出ようとしてるかもしれねぇ!!」
イ「なんだと!?くそ、A!!」
やっと、やっと掴んだんだ!!
このチャンス逃すか!!
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまごやき | 作成日時:2022年6月14日 5時