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夜
私は今お店の手伝いをしています。
カランカランーー
「いらっしゃー…あぁー。何しに？」
マ「酒飲みにだろい」
あぁそうですか。
ヒマなんですね。
「ヒマそうですね。なんのお酒をお出しします？」
マ「暇じゃねーよい。だが酒は別だ」
「そーですかそーですか。注文しないならいつものウィスキー出しちゃいますよ？」
マ「なんだ、覚えてたのかい」
「そりゃぁ毎日来てたら覚えますよ。はいコレ、ウィスキーロックとブルスケッタです。」
マ「ありがとよい。」
そのまま無言でお酒を煽っては食事を食べ。
楽しいんでしょうか？
マ「このブルスケッタとかいう食べ物、美味いが誰が作ってんだよい？」
カチャカチャと食器を洗って注文の入ったお酒を作ってなんてやってれば、マルコさんがブルスケッタをマジマジと見て聞いてきます。そんなに美味しいんですか？
「なぜ誰が作ったかなんて気になるんです？」
マ「そりゃぁ手軽に食えて美味いんだ。レシピを教えてくれるんなら船でもサッチに作ってもらおうと思ったんだよい。」
「なるほど。それ、私が作ってるんですよ。」
マ「はぁ！？」
あ、ブルスケッタ落ちた。
勿体ないじゃないですか。
「なんです？怪しい女が作った物を食べてしまって不安にでもなりましたか？」
マ「そういう事じゃねぇよい。お前料理なんてできたんだな」
「失礼な。あなた方がここに来る度に食べているトリッパ、カプレーゼ、フリット、ズッパも全部私が作っているんです。知らなかったんですか？」
マ「・・・・マジかよい」
まぁ。お口アングリですね。
「お気に召さないなら食べていただかなくて結構ですよ。通常の料理はおば様が出しているので。」
マ「ち、ちげぇよい。意外だってのと、、美味いんだよい。」
あらヤダかわいい。
少し照れたようにプイッとそっぽを向く姿は可愛いです。
「クスクス。」
マ「何がおかしいんだ。あんな戦い方する奴がこんな美味いもん作れるなんて意外だと思うだろ。」
「はいはい。いいですよ、それで。」
小さく舌打ちが聞こえますが聞かなかった事にしましょう。
カランカランーー
「いらっしゃい。あぁイゾウさん。」
イ「なんだ、マルコも来てたのか。」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年5月29日 22時
