サメ妹と鯨 (ページ21)

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怪しむマルコページ21

「はぁ？なんで私がですか？」

付き合ってほしい買い物がある。
これは正直嘘だったよい。

俺が隣に座ればあからさまに嫌な雰囲気を醸し出して離れようとする女にとっさにふった嘘だ。

マ「(お前を監視する為なんて言えば今以上に嫌がられるだろうねい)」

にしてもここまでハッキリ嫌だと分かる雰囲気だすか？普通

なんで私がと聞かれてもどう答えればいいか迷っちまったよい。明らかに普通のなんで？じゃなく、”何言ってんのコイツ”と言うようななんでだからねい

「あの、ナンパなら他の人にしてくれません？私忙しいって言いましたよね？あんまりしつこいとその房、刈り取りますよ？」

房？って俺の髪のことか？

マ「ｲﾗｯ))いやぁーエースがお前さんに迷惑かけたからよい。お詫びに何か奢ってやろうかと思ったんだがねい」「いりません。」マ「は？」

言い終わって数秒も経たずに速攻返された言葉。
あまりにも即答だったもんで少し驚いちまったじゃねぇか

「いや、いりませんよ。迷惑したのは私ではなくおば様です。本当にお詫びだというなら私ではなくおば様に何か差し上げてはどうですか？それじゃ。」

ポカーンとしていれば手をヒラヒラとふって店を出ていく女。

はっ、しまったよい！店を出ていかれた！

俺は慌ててその女を追っていたんだ。

ーーーー
「あぁ。なんでこんな事に。」

本当に。本っ当に気づいてないと思われているのでしょうか？

私舐められてます？本屋を出てからずっっとマルコさんに後をつけられているんです。

「はぁ。撒いたらまた店でイチャモンをつけるのでしょうね。」

こんな時、お兄ちゃんがいてくれたら…
ス「ゔおぉい゛！！てめぇ、俺の妹になんの用があんだぁ？事と次第によっちゃぁ三枚におろしてやるぜぇ！！」

とか言って暴れてくれるのに。

「はぁぁぁ。胃に穴が空きそうです。これならまだボスの機嫌取りの方が私としては楽なんですが。」

どうしましょう？
とどうしようもない現状にモンモンとしていれば私がよく行く果物屋さんで何やら騒ぎが起こっているではないですか。