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「出たな!」
「ちょっと
「ああ…あ"!?オイ!!」
『ちょっ、火神君!?』
火神はズンズンと歩いて緑間のいるところに向かう。
「よう。オマエが緑間真太郎…だろ?」
「……そうだが。誰なのだよ、キミは?」
「プッ(知ってるくせに…なんのプライドだよ、それは…)」
緑間の言葉に近くにいた高尾が小さく笑いをこぼした。
すると火神は右手を出しながらス…と緑間に近づく。
「……?握手か?」
緑間は一瞬戸惑ったが仕方なく左手を出す。
すると…
せいりん 10ばん 火神大我
とマジックで火神が緑間の左手に文字を書いた。
「………」
緑間はあまりの衝撃に開いた口が塞がらない。
「なっ…!?」
「フツーに名乗ってもいかにも『覚えない』とか言いそーなツラしてるからなオマエ。センパイ達の
左手に落書きをされ若干怒り気味な緑間は何とかその気持ちを抑え、右手で眼鏡のブリッジを押し上げる。
「…フン。雪辱戦?ずいぶんと無謀なことを言うのだな」
「あ?」
「誠凛さんでしょ?てかそのセンパイから何も聞いてねーの?」
突然二人の会話に割り込んで来た高尾が火神を見つめながら言い放つ。
「誠凛は去年決勝リーグで三大王者全てにトリプルスコアでズタズタにされたんだぜ?」
高尾の言葉に火神は目を見開き、二年生は険しい表情をしていた。
「息巻くのは勝手だが
緑間がそう言い放つと同時に緑間のクマのぬいぐるみ(ラッキーアイテム)が床に落ちた。
「……落ちましたよ」
そのぬいぐるみを拾ったのは黒子だった。
「過去の結果で、できるのは予想までです。勝負はやってみなければわからないと思います。緑間君」
黒子はぬいぐるみを緑間に渡しながら言い切った。
『そうゆうことだよ、真太郎』
「……玲奈」
『テツヤに言いたいこと言われちゃったけど、私は過去の結果だけにこだわるようなことは絶対にしないよ?…まあ、でも私も結構負けず嫌いだからさ…その王者のプライドをどうやってへし折ってあげようか、ぐらいは考えるけどね?』
ニコリと笑顔で言い放つ玲奈に緑間は再び険しい表情になる。
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うらら(プロフ) - ありがとございました! (2017年3月15日 6時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うららさん» コメントありがとうございます!嬉しいです^ ^緑間についてですが、元カレではありません。第1章の設定通り元カレは赤司です。でも、緑間含め『キセキの世代』は、全員主人公のことが好きなので、恋愛要素もたくさん取り入れたいと考えています。 (2017年3月15日 2時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!所で緑間は、元カレですか?それとも今現在も彼氏何ですか?良かったら教えてください! (2017年3月14日 21時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年2月22日 3時