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「…にしても機嫌悪ーな。強いのか相手?」
「……ちょっとやっかいな選手がいるのよ。とりあえずビデオはあとで見せるとして、まず写メ見て」
リコは鞄を置くと、携帯を取り出し、頭を抱えながら見るように促す。
「…これは」
日向が携帯を開くとそこに写っていたのはなんとも可愛らしいネコの写真だった。
「かわいいが……////」
「……ゴメン次////」
それを見た日向や黒子、火神も顔を赤らめた。
リコは恥ずかしそうに顔を覆う。
「次?」
日向は次の写メを見るためにスクロールさせると、彼は驚愕した。
「……!?」
「名前はパパ・ンバイ・シキ。身長200cm、体重87kg。セネガル人の留学生よ」
それを聞いたバスケ部全体に衝撃が走る。
「セネガ…でかぁ!!200cm!?」
「アリなの!?」
「留学って……てゆーかゴメン、セネガルってドコ!?」
「でかいだけじゃん?」
何を驚いているのか理解できない様子の火神。
「………」
黒子も顔色を変えずにじっと写メを見た。
「このパパ・ンバイ…なんだっけ?」
「パパ・ンバ……」
名前が最後まで言えず、苦労している様子の選手達。
「話が進まん!黒子君なんかアダ名つけて」
黒子は少し考えると…
「『お父さん』で」
真顔で言い放った。
「「「何そのセンス!!?」」」
『ハハハ、いいんじゃない「お父さん」。インパクトに残るし』
と言いながらも玲奈も黒子のつけたアダ名を聞いて、笑いが止まらなかった。
「だからこのお父さんを……聞けよ!!」
ツボにハマったのか、笑いをこらえている選手達。
「特徴は背だけじゃなく手足も長い。とにかく『高い』の一言に尽きるわ!戦力アップに外国人選手を留学生として入れる学校は増えてるわ。次の相手の新協学園も去年までは中堅校ってカンジだったけど…たった一人の外国人選手の加入で完全に別物のチームになってるわ。届かない…ただそれだけで誰も彼を止められないのよ」
「「「「「………」」」」」
シーンと静まり返る一同。
『まあ、だからといって何もしないワケにはいかないですよね、リコ先輩』
「そうよ!ってわけで玲奈ちゃん!火神君と黒子君任せても良い?」
『お任せください。…たっぷり鍛えてさしあげます』
黒い笑顔を浮かべながらそう言う玲奈に黒子は中学時代のことを思い出したのか途端に顔を青ざめた。
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うらら(プロフ) - ありがとございました! (2017年3月15日 6時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うららさん» コメントありがとうございます!嬉しいです^ ^緑間についてですが、元カレではありません。第1章の設定通り元カレは赤司です。でも、緑間含め『キセキの世代』は、全員主人公のことが好きなので、恋愛要素もたくさん取り入れたいと考えています。 (2017年3月15日 2時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!所で緑間は、元カレですか?それとも今現在も彼氏何ですか?良かったら教えてください! (2017年3月14日 21時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年2月22日 3時