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そして、ゆっくりと話し始めた。
『私がバスケを辞めた理由、それは私とバスケをするとみんなが笑えなくなったからです…
私は能力が開花するのが早すぎた。そして、周りは全くついてこれなくなってしまった。一人でバスケをしても全く楽しくなくて、私は自分のプレイで仲間を輝かせるようなバスケを理想と考えていたのに…私がPGとしてパスを回すと確かに仲間は絶対にフリーの状態で打てます。でも、仲間はみんな口を揃えていいました。
「玲奈とプレイしてると全て手のひらで転がされているように感じる」と…
だから一年から四年までは日本でプレイしていたんですけど、その時には全てのポジションをやっていました。全てのことに対応するためにはやっぱり練習が必要なので、毎日練習が終わった後も自主練をしました。そしたらどのポジションでも出来るようになって、どんどんチームは私に頼るだけのバスケをするようになった…そこにチームプレイなんて全くなくて、でも試合では絶対に勝ってしまう。そんな時でした。私にアメリカから声がかかったのは。
だから私はアメリカなら自分の理想のバスケが出来るかもしれないと思い、その話を受けました。
けれど、アメリカのチームに入ると私の能力はもっと進化したんです。それはまさしく他人を絶対に寄せ付けないような絶対的な力だった…アメリカでも日本でプレイしていた時と同じように私は孤立してしまった。だから、その時私は決めたんです。それならこの能力を活かして選手を育てようって。そこから、私は選手としてのプレイは辞め、コーチとして専念することになったんです』
玲奈が話終わると一瞬沈黙が続く。しかし次の瞬間リコに抱きしめられた。
『………!』
「玲奈ちゃん、話してくれてありがとう。
でもね、あなたほどバスケが好きで、チームのことを考えられる人はいないと思うわ。だって、結局自分のことより周りのことを優先させたってことだからね。自分の気持ちを押し殺してその決断をするなんて容易なことじゃない…自分の才能を他の人のために使おうと考えれる、その他人を思いやれる気持ちがあなたの何よりもの強さだわ。
……だから、あなたとバスケをやっていて、楽しくないなんてこのチームにいるみんなは絶対に考えない。だから安心してね」
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うらら(プロフ) - ありがとございました! (2017年3月15日 6時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うららさん» コメントありがとうございます!嬉しいです^ ^緑間についてですが、元カレではありません。第1章の設定通り元カレは赤司です。でも、緑間含め『キセキの世代』は、全員主人公のことが好きなので、恋愛要素もたくさん取り入れたいと考えています。 (2017年3月15日 2時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!所で緑間は、元カレですか?それとも今現在も彼氏何ですか?良かったら教えてください! (2017年3月14日 21時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年2月22日 3時