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「「『………』」」


三人の間にしばらく沈黙が続く。
その空気に耐えられなくなった玲奈が火神に問う。


『……どうして火神君まで顔が赤くなってるの?』


「いや…だってよ…」


『アメリカでは日常茶飯事でしょ?』


「そういう問題じゃねーよ!」



二人が言い合いをしていると突然黒子が玲奈の前に立った。




「…玲奈さん。あなたはもっと警戒心を持つべきです」



いつもより饒舌に喋り、そしてどこか不機嫌な様子の黒子。



『……!テツヤはどうしてそんなに怒ってるの!?』



「…玲奈さんが心配だからです。ということでボクも玲奈さんを抱きしめます」



『いや、文脈おかしいからね!?』



またもやヒートアップしているとそこに第三者の声がかかる。



「あっ!!いたー!もう!!」



声の正体はリコで、その声は怒っている様子だった。



「火神君。一つだけ聞かせてください。あの話を聞いてましたか?」



「決別するとかしないとかか?てゆーかそれ以前にオレ、別にオマエと気ィ合ってねーし。一人じゃ無理だって言ったのはおめーだろ。だったらいらねー心配すんな…それに、

いつも主役()と共にある。それが黒子(おまえ)のバスケだろ」



「………」



「あと白銀!」



『?』



「光と影を創るのが(おまえ)の役割だろ。ごちゃごちゃ考えねーで思う通りに創ればいいじゃねーか」



『………!』



その言葉を聞いた玲奈は大きく目を見開いた後、フッと笑う。



「火神君もけっこう…」


『言うんだね』


「うるせーよっ」


自分で言ってて恥ずかしくなったのか火神は頭をガシガシとかきながら歩き出した。





『…ありがとう、火神君』



玲奈は誰にも聞こえないようにそっと呟いた。




「…?何か言ったか?」


『いや、何も言ってないよ。ホラ前見て歩いて』


そう言って無理やり火神を前に向かせる。





そしてその後なぜか黒子だけリコから逆エビの刑をくらった。


「玲奈さん、火神君助けて…」


『ごめんね…』


火神にいたっては振り返りもしていなかった。

第12Q 買ってきて 1→←6



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うらら(プロフ) - ありがとございました! (2017年3月15日 6時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うららさん» コメントありがとうございます!嬉しいです^ ^緑間についてですが、元カレではありません。第1章の設定通り元カレは赤司です。でも、緑間含め『キセキの世代』は、全員主人公のことが好きなので、恋愛要素もたくさん取り入れたいと考えています。 (2017年3月15日 2時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!所で緑間は、元カレですか?それとも今現在も彼氏何ですか?良かったら教えてください! (2017年3月14日 21時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年2月22日 3時

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