検索窓
今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:199,315 hit

3 ページ11

「玲奈っち…!」


『久しぶりだね、真太郎』


「玲奈…」



緑間は彼女を見ると嬉しそうに笑った。


「久しぶりなのだよ、玲奈。まさか会えるとはな…元気にしてたか?」


『うん、元気だよ!いつもメールでも報告してるでしょ?』


「だが、実際に会っていないと、心配になるのだよ」


『真太郎は相変わらず優しいね。いつも人事を尽くしているし…真太郎のそういうところ好きだよ』


「なっ////と、当然なのだよ!」


『顔、赤くなってるよ。照れてるの?』


からかいながら言う玲奈にいまだ顔の赤さがひかない緑間。


「もう〜、目の前でイチャつかないで欲しいっス!」


そう言い、緑間と玲奈を引き離す黄瀬。


「なにするのだよ、黄瀬!?せっかく玲奈と話していたのに、邪魔するのではない!!」


「オレも玲奈っちとイチャつきたいっス!一人だけはズルいっスよ!!」


言いあいを始める二人に相変わらずだなと苦笑いになる玲奈。



『二人とも、一回落ち着こう。…そういえば、真太郎は何か言ってる途中じゃなかった?』


その場を落ち着かせる為に玲奈がそう聞くと、二人は言いあいをやめ、緑間が質問に答える。


「そうだったのだよ!…玲奈、オマエもだが黒子も誠凛などと無名の新設校に行ったのは頂けない」


『どうして?』


「学校選びも尽くせる人事なのにあんな学校で勝とうとしているのが、運命は自ら切り拓くとでも言いたげで気にくわん。ただ…地区予選であたるので気まぐれで来てみたが、正直話にならないな」



『…………』



するとチリリ〜ン!っとベルの音が鳴った。


「テメー、渋滞で捕まったら一人で先行きやがって…なんか超ハズかしかっただろがー!!」


校門からリアカーを引いた自転車をこぎながら、緑間と同じ制服を着た男子生徒がこちらに向かってくる。


「まあ今日は試合を見にきただけだ。…だが先に謝っておくのだよ。秀徳高校(オレたち)が誠凛に負けるという運命はありえない。残念だがリベンジは諦めた方がいい」


「………」



『試合する前から決めつけるのは早いんじゃないの?誠凛(ワタシたち)も負けるつもりは毛頭ないよ」


「玲奈…」


緑間が切なげに呟くと、玲奈は次の瞬間、緑間に腕をひかれ抱き寄せられた。


『!?』

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
128人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うらら(プロフ) - ありがとございました! (2017年3月15日 6時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - うららさん» コメントありがとうございます!嬉しいです^ ^緑間についてですが、元カレではありません。第1章の設定通り元カレは赤司です。でも、緑間含め『キセキの世代』は、全員主人公のことが好きなので、恋愛要素もたくさん取り入れたいと考えています。 (2017年3月15日 2時) (レス) id: 811ec93ba4 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!所で緑間は、元カレですか?それとも今現在も彼氏何ですか?良かったら教えてください! (2017年3月14日 21時) (レス) id: 1767713c64 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:レーナ x他1人 | 作成日時:2017年2月22日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。