6.夢主side ページ7
Knightsの【王様】が壊れた日。
お兄ちゃんは部屋で声を殺して泣いていた。
私はお兄ちゃんを励ます言葉が思いつかなくて、
扉の前でじっとしていた。
扉の前に私がいたことが分かったのだろう。
何が起こったのか、お兄ちゃんは私に話してくれた。
お兄ちゃんは、自分のせいだって責めていた。
後悔して、どうすればいいか悩んでた。
お兄ちゃん達は【王様】が戻ってこられるように、
居場所を残すらしい。
私もKnightsが大好きだ。
【王様】が家に来たとき、話をした事がある。
その時だけ話をした訳じゃないけれど。
とても優しくて温かい人なのだ。
初めは二人だったKnights。
お姉ちゃんが入って、凛月先輩が入った。
お兄ちゃんは、仮のリーダーとして、
【Knights】という場所を護ろうとした。
【王様】の帰りを待つ“騎士達”の声が、
いつか届きますように_________。
そんな“騎士達”の手助けがしたくて、
私は私に出来ることを考えた。
月永レオの妹である、月永ルカ。
彼女と私は知り合いだ。
きっと兄の事について、悩んでいる事だろう。
私だって、お兄ちゃんのことが心配だったのだ。
私はルカに連絡をとることにした。
《...もしもし》
少し寂しそうな、疲れたような声をしている彼女。
｢ルカ...?えっと、私。瀬名心依、です｣
《あぁ.....心依、どうしたの...?》
｢ルカ.....、一緒にお話しよう？｣
《っ.....今、それどころじゃ.....》
端末越しに聴こえる彼の声。
《お兄ちゃんっ...!!もう、良いんだよ...。
お兄ちゃん、もう…やめてっ.....!!》
ルカは泣いていた。
彼の叫び。
彼女の嘆き。
心の底から助けを求めるような二人の声。
｢ルカ、今度...会わない？｣
《心依...》
｢お願い.....話したい、事があるから...｣
《分かった...、明後日とかでも、良い.....?》
｢私はいつでも...、うん、じゃあいつもの場所で...｣
私は、ルカと外で会うことにした。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
謎！(((
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「あんスタ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
