私はアンタの姉さん DIO ページ3
薄暗い部屋で目覚めて最初に思ったこと。
『気分はどうだい？姉さん……』
私の弟、ゴツくなったなあ。
〜〜〜
私の弟は昔っから容姿端麗で、正確はものっそい悪かった。
それでも、努力家で向上心があって上品だったから嫌いにはなれなかった。
それと…どうしても最終的には姉の私に勝てないところも、結構好きだった。
だから一緒に吸血鬼になってみたけど……やっぱり彼は変わらなかった。
ディオ・ブランドーは悪のカリスマのDIOになった。
でも私にとっては、いつまでも可愛い弟のディオだ。
「ねぇ、ディオ。ジョジョの子孫は今頃どこかしら？」
「さァ…？まだエジプトにも着いていないだろうな」
「しかしあれから100年かぁ…長いようで短かったわねぇ」
「お互い眠っていたんだ。無理もないさ」
昔より艶のある声で、ディオは喋るようになった。
ここ最近の彼は本ばかり読んでいて私にはちっとも構ってくれない。
それにしても、相変わらず特徴的な本の持ち方をする子だ。
「ディオ…もっと姉さんとお話してよ」
「姉さん、今の俺には力が必要なんだ。世界を手に入れたらその時は何日でも語り合おう」
「それっていつよ？私は今がいいの！」
「姉さん……」
あからさまにため息をついて、ディオは本を閉じた。
それから私の腰を引き寄せ妖艶な笑みを浮かべる。
「我慢してくれないか……このDIOには野望があるんだ」
「ディオ…」
随分、綺麗な男になったのね。
色気があって、大人っぽくて、逞しくて…。
でもね…ディオ？それはその辺の安っぽい女どもに使う技でしょう？
「………馬鹿ね」
「ふがっ」
クスクス笑って鼻を摘まんでやった。
情けない声をあげて私の手を振り払うところは100年前と変わりやしない。
「ただの女じゃあないのよ。安っぽく片付けようとしないでちょうだい」
腰の手も振り払って、ぷいっと後ろを向いた。
「WRY…姉さん、変わらないな」
「アンタも変わらないわね。私の可愛いディオ」
振り向き様にウインクしてそう言えば、暗闇でもわかるくらい弟は顔を真っ赤にした。
私の弟はこの世の帝王。
ならばそれに勝利を重ね続ける私は…皇帝を凌駕する法王かしら。
いや、愛する弟のためにも、私は驕らずに「帝王の姉」でいるべきね。
「WRY……どうすれば姉さんに勝てるのか」
「うりいー、無理よ」
悪戯っぽく笑えば、ディオは久々に柔らかい笑顔を見せてくれた。
大好きよ。ディオ。
大型犬みたいな奴 ラバーソール→←千の言葉より一のキス マジェント・マジェント
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ウィルゴ・パルテノス - リクでダービー兄弟と一緒に日本の駄菓子を食べてみたをお願いします (2022年8月16日 7時) (
レス) id: b628f3ea92 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 15さん» コメントありがとうございます。浮上もできない半端な者ですがもう少しだけ頑張るつもりです。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - みかんじゅうすさん» 更新はするつもりです。ですが、度重なる体調不良と将来の進路に関する活動を含む学生生活が忙しくてなかなか趣味としてPCに向かえない日々が続いております。決して投げ出したわけではございません。誠に申し訳ございません。もうしばしお待ちください。 (2020年9月18日 16時) (レス) id: eaa08fab16 (このIDを非表示/違反報告)
みかんじゅうす - もう更新されないんですか？ (2020年9月16日 23時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)
15 - 神よ！ (2020年8月15日 22時) (レス) id: 33585c80db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコダイル | 作成日時：2018年9月17日 21時
