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―８― ページ8
照side
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シトシトと冷たい雨が降る。
秋口にしてはかなり寒い。
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いつもより、アクセルを強く踏んでしまう。
冷静を装っているけど。
心のどこかでなんだか・・・ざわざわする感じがした。
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辰哉「母親のことさ・・・覚えてる？」
照「まあ、割と自由な人だったからね・・・色々苦労したもん、俺ら。いきなり離婚って言われてさ。」
照「まあでもさ、何となくだけど、二面性というか、黒いというかさ・・・、そんなオーラがなかった？」
辰哉「確かに、そんな気もする。」
幸いにも道が空いていたおかげでもうすぐ病院。
辰哉「照さぁ・・・。あの日のこと覚えてる？」
照「あぁ・・・覚えてるよ。」
辰哉「俺さ、ずっと思ってたんだけど・・・。」
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作者名：ゆり
| 作成日時：2020年12月18日 23時
