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一瞬呆然とした後、驚きの声を上げた。
「○○のも、きっと同じだよ。嬉しい事に、俺がかけたみたいだけど」
『〜〜〜〜〜〜〜っ』
○○は顔を真っ赤にしながら目をキョロキョロ、体をモジモジさせる。
「わかった?」
『う、うん・・・』
「じゃ、相思相愛だから、俺達恋人同士だね」
『そう・・・なるのかな?・・・ねぇ、神威。そろそろ放してくれないかな?さっきから心臓ドキドキして壊れれそうなんだけど・・・』
「俺が落ち着かせてあげる」
神威は片手を○○の頭の後ろに置き、唇を重ねる。
『っ!!』
「ん・・・。・・・どう?落ち着いた?」
『神威・・・』
○○は拳を作り、神威の腹部を思いっきり殴った。
「っ!?」
至近距離だったから、神威はもろにそれをくらってしまい、少しだけ後退した。
『落ち着くわけないでしょ!?神威のバカ!』
そう言い残すと、○○はどこかへ掛けて行ってしまった。
「ありゃりゃ。逃げられちゃった。ちょっとやり過ぎた?」
と言っているものの、神威は反省等していない。それどころか、楽しそうである。
「次までには、ドキドキを落ち着かせる鎮静剤を用意しておくね」
その言葉は○○に向けて言ったものだが、勿論この場にいない○○には知る由もない。
―次に会ったら、覚悟してね―
END
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作者名:桜輝 | 作成日時:2020年11月3日 21時