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『神威ぃー・・・』

団長室へ入ろうとした所、神威は○○に呼び止められた。

○○は眉をハの字にしてゆっくりとした足取りで歩いて来る。

「何、その深刻そうな顔。どうしたの?」

『私・・・おかしの・・・』

「○○がおかしいのはいつもの事だろ?」

そうからかうと、○○は『むっ』と口をヘの字に曲げ、神威を叩こうとする。が、その手は難なく神威に捕まってしまった。

『どういう事よ!!ってそうじゃなくて・・・。神威に相談しに来たの・・・』

「?」

真剣な表情になる○○に、神威は掴んでいた手を放した。

『最近ね、神威の事を想うと胸がドキドキして、苦しいの・・・これ、何だろう?やっぱり病気かな?』

○○の言葉に、神威は思わずクスッと笑う。

「ある意味病気だね」

『本当!?どうしよう!!』

「大丈夫、落ち着いて。俺が助けてあげる」

そう優しい声音で言い微笑むと、○○をギュッと抱き締めた。

『あの、神威!?逆効果なんだけど!?更に心拍数が上がって・・・っ』

「俺も・・・今ドキドキしている・・・」

『神威も病気?』

「そう。○○にかけられた、恋の病」

『・・・・・・・・こ、恋ー!?』

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作者名:桜輝 | 作成日時:2020年11月3日 21時

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