2 ページ2
.
『っていう夢見たの』
最後に言った神威の台詞が衝撃的すぎだし、何より神威が夢に出た事が嬉しくて、神威に夢の内容を話した。しかし、夢の内容に対して怒らないという条件付き。何せ恋人の神威だけでなく、銀時が出たのだ。他の男が夢に出たなんて、神威なら怒りかねない。しかし、話す前に怒らないで聞くと言ってくれたので、最初から最後まで話した。
話している間、神威は始終ニコニコと笑みのままだった。
(よかった・・・。約束通り、怒ってないみたい)
「○○」
神威は手招きして、○○を呼び寄せる。近づいた○○を膝の上に乗せ、ギュッと抱き締めた。そして手を伸ばし、○○の頬へと近づけ・・・・・・そのまま頬をギュムッとつねる。
『いひゃい、いひゃいー!』
数秒つねり、手を離してやる。
『何するの!?神威!』
「何って・・・。頬をつねった」
未だに笑顔のままだが、神威は明らかに怒っている。
『神威、怒っているでしょ!怒らないって約束したのに!』
「約束は守っただろう?聞く間は怒らなかった。今は話聞いた後だから、もう約束は関係ないよ」
そう言うと神威は○○を横抱きにし、ベッドへと移動した。そしてドサッと少し乱暴にベッドへ落とされる。
完全に神威は怒っている。ベッドへ移動させられるなんて、嫌な予感しかしない。すぐに起き上がろうとしたが、逃がすまいと神威が覆い被さる。
「何でお侍さんを夢に出すの?お侍さんに襲われそうになっていたのに、何で俺が許さないといけないの?」
そんな事、○○に言ってもどうしようもない。所詮夢の中の話。何故そんな夢を見たのかなんて、○○だってわからない。
「そんなの・・・許すわけないでしょ?」
スゥッと開眼させ、口角を上げる。
「今日は覚悟した方がいいよ」
急にニコッと微笑まれ、『え?』と聞き返す。
「今日は優しくできそうにないや。それから・・・寝かせない。夢に他の男なんか出ないように、たっぷり愛してあげるから」
そう言いながら顔を近づけ、キスを落とされる。
―俺が許すまで、放してあげないからね―
END
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←1
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜輝 | 作成日時:2020年10月31日 8時