【銀魂】土 蜘 蛛

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動かなくなった右腕が、肩から血を流す。





星海坊主｢…Aちゃん…｣

『…すみません。星海坊主さん。
傘がボロボロになってしまいました』






Aは星海坊主に微笑んだ。







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『右腕のみですよ。負傷したのは』

そよ『私もテレビを見ましたよ。
凄くカッコよかったですが、無茶をし過ぎてます』

『…えぇ、反省はしております』

そよ『兄上もお怒りになってましたよ？
城に帰ったら、お説教ですからね！』

『ご心配お掛けして申し訳ございません…
ですが、茂茂様にお伝え下さい。

私は貴方の元に必ず帰りますから…と』

そよ『？…分かりました』

『それでは、また』





そよ姫が返事を返し、
電話を切った事を確認すると こちらも携帯をしまう。





沖田｢あんたとんだ化け物ですねィ
あの砲撃を傘一本で旦那達を護るとァ｣





腕の治療を簡単に済ましているAに沖田が話し掛ける。





『…いえ、少し腕が鈍っていました。
この通り 右腕を負傷してしまいましたし』

沖田｢腕一本で済んでる時点でヤベェって言ってるんでさァ

あんた、一体 今まで何処で何してやがったんでィ｣

『…そうですね。
普通に暮らしてた…としか言い様が無いですね。
特別、何かしていた訳でもありませんし』

沖田｢…へェ｣

『これから江戸城に参らなければなりませんので、
続きはまた後日でも宜しいでしょうか？』

沖田｢…あんたもとんだ社畜でさァ｣

『ふふっ。私は好きでやっているんですよ。
では、また明日から宜しくお願いしますね』

沖田｢利き腕ブラブラしてる奴が何言ってんでィ｣

『左腕なら使えますよ？それでは』







Aは立ち上がると、
自分が乗ってきた車に乗り込む。







沖田｢ま、ジワジワ炙り出す方が面白ェ｣

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