【銀魂】土 蜘 蛛

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阿伏兎｢団長辞めとけって｣

神威｢阿伏兎も来たんだネ｣

阿伏兎｢嬢ちゃんから聞いたんだよ…ったく｣

神威｢やっぱり阿伏兎の女か｣

阿伏兎｢違ェっての。これだからガキってのはよォ｣

神威｢ま、いいけど邪魔しないでよネ｣







戦闘ルームに三人。

壁に凭れ掛かりながら観戦する阿伏兎。
そして中央に向かい合う二人。





阿伏兎｢おーい 団長、
嬢ちゃん怪我してんだから程々にしてやれよ｣

神威｢心配ないヨ。ただの手合わせだからネ｣







神威が言葉を言い終えると同時に、
Aの顔をめがけて 回し蹴りする。

しかし、Aはそれを前腕で受け止める。






神威｢うん。やっぱり楽しめそうだネ｣

『…』





次に拳で殴り掛かってくる。
Aはそれを易々と避ける。






神威｢ねェあんた。
本当は稼ぐ為に此処に居るんじゃ無いんだロ？
此処に来る頻度も少ないし｣






神威はAに殴りかかりながら言葉を続ける。






神威｢阿伏兎が何も言わないんじゃ、
何処かの刺客でも無さそうだし。

本当は何しに此処に来てるの？｣

『…この手合わせで私に勝ったら教えてあげますよ』

神威｢俺が負けるとでも？｣

『さて…どうでしょうかね』








・





阿伏兎｢おーい団長…あーあ、気絶してんな。こりゃァ。
まさか本当に勝つとはねィ｣

『私もボロボロですがね…』






頭から血を流し、左脚は骨折していた。






阿伏兎｢団長相手にそれで済んでんだ…上出来よォ｣






阿伏兎が団長を担ぐ。





阿伏兎｢おじさんの時はバチバチに殴って来たのに
団長には傷付けねェってどうゆうこったァ｣





神威は擦り傷等は作ったものの、大きな怪我は無かった。






阿伏兎｢まァ コレで分かっただろ？
コイツは獣を手懐けるよりも手が掛かるぞォ｣

『…心得ておりますよ』

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