【銀魂】土 蜘 蛛

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阿伏兎｢よォ、うし。さァ来い｣





翌日になると約束を果たしてくれる阿伏兎。
戦艦に備え付けられた戦闘ルームで互いを向き合う。





阿伏兎｢あんまり騒がしくすっと、
団長に気付かれるから程々にしてくれよなァ｣

『えぇ、分かっています』







＿＿＿＿＿＿＿




＿＿＿





神威｢ねェ 阿伏兎｣





夜、神威が阿伏兎の部屋に訪れる。





阿伏兎｢何だよ団長。

俺ァ、今、誰かさんがやらない仕事が
俺に回ってきて忙しいんだよォ｣





ノック無しで入ってくるのにも慣れてしまい、
阿伏兎は普通に返事をする。





神威｢それはご苦労様｣

阿伏兎｢ったくよォ…｣

神威｢まァそんな事より、
戦闘ルーム…誰が使ったの？｣

阿伏兎｢あァ？｣

神威｢ちょっと体動かそうかと思ったら、
既にボロボロだったんだヨ｣

阿伏兎｢さァねィ。
俺ァ、一日中、机と見合いしてっから知らねェよ｣







｢ふ〜ん｣と阿伏兎に背を向け、扉へと向かう。






神威｢そうだなァ…じゃァさ。
阿伏兎をボロボロにした奴…教えてヨ｣

阿伏兎｢…｣

神威｢それなら言い訳なんて出来ないだロ？｣

阿伏兎｢…誰でもねェーよ。
体が鈍っちまったんで、一人で暴れてただァ｣

神威｢それなら俺の相手になってヨ｣

阿伏兎｢ｹｯ。嫌に決まってらァ。
仕事が溜まっちまうだろうが｣








阿伏兎が再びペンを持った事を横目で見ると、
部屋から出て行く。








阿伏兎｢…なァにが “鈍ってしまっているのです”だァ。
現役バリバリじゃねェか｣







凝った首を片手で抑えながら回した。

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