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『知り合い…なのかしら?』
サリバン「まぁ、一応、知り合いだね。
彼女、先代魔王の婚約者だったんだよ」
入間「え"っ…え"ぇ"え"!!?」
サリバン「それが嫌で人間界に逃げだしたって訳」
入間「えぇええ!!?」
サリバン「さっきも言ってたけど、
魔王の婚約者って事が魔界中で広がっちゃったから、
魔界で婚約者を見つける事なんて不可能。
だから、人間界に逃げたんだよ〜」
入間「そ、そういう事だったんですね…」
入間は何となく、合点が付いた様だ。
サリバン「それで、人間の元婚約者に売られて、
此処に戻って来たって訳。哀れだよね〜」
クスクスと小馬鹿にする様に笑うサリバンに、
Aがため息を吐く。
『何を他人事の様に…』
入間「大丈夫ですよ。
Aさんなら、もっと素敵な人が見つかる筈です!」
『入間君…』
入間のキラキラとした眼差しに、
Aはグッとなる。
『なんて、優しい子なのかしら…。
おじいちゃんとは正反対ね〜』
サリバン「でしょ〜!
うちの子、凄く優しくてね〜!」
『なんちゅー、孫馬鹿なのかしら…』
嫌味のつもりで言ったつもりが、
サリバンは孫自慢に切り替えてきた。
Aはこれ以上、何を言っても孫自慢をされると思い、
食事に集中した。
『人間なのによく食べるのねぇ』
入間「食べれる時に食べとかないと…っていうのが、
染み付いちゃって…」
入間は次々にご飯を口に入れていく。
今まで人間界で沢山の人間を近くに見てきたが、
ここまで食べる人は見た事が無い。
『底無し沼ね_____』
美味しそうに食べる入間を見て、夕食を終えた____
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豆腐の凉宮 - やだ......好き!!!!!!!! (6月16日 20時) (レス) @page12 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶有希(プロフ) - 最高です!ありがとうございます! (2023年1月22日 10時) (レス) id: 5498c7718c (このIDを非表示/違反報告)
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