【ONEPIECE】薄明【暁天:番外編】 (ページ11)

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意識【サンジ】4 ページ11

どうやら、
ナミ達が言っていた事は当たってたらしい。

『え…？いつから…？？』

ｻﾝｼﾞ｢いつから…か。
気が付いたらって言うか…｣

『な、何で…』

ｻﾝｼﾞ｢何でって…
そりゃ、Aちゃんが素敵だからだよ｣

いつもの様な口説き文句。
だが、今回は真剣に言っている様に聞こえた。

ｻﾝｼﾞ｢自分じゃ、気付けねェ事もあるが…
Aちゃんは凄く魅力的だよ。

少しは自覚して欲しいくらいだが…｣

『そ、そう。有難う…』

少し、ムズ痒くなる。

『そ、そろそろ手を…』

ｻﾝｼﾞ｢ご、ごめん。嫌だったか…？｣

サンジが悲しそうな顔をする。

Aの幻か…
サンジの頭に垂れ下がった犬の耳の様なものが見えた…

『別に嫌では…』

ｻﾝｼﾞ｢そうか…それなら良かった｣

＿＿＿＿＿＿＿駄目だ。子犬に見えてきた…

Aの返答に嬉しそうにするサンジ。
Aは、この上なく動物に弱い。

異性としてと言うより、
捨てられてしまう子犬に見えてきてしまっていた。

ｻﾝｼﾞ｢Aちゃん。俺じゃ、頼り無いか？｣

『頼り無いとは思わないけど…
女ったらしな所はあると思うわ』

ｻﾝｼﾞ｢そ、それは、勿論止める！
Aちゃんが嫌な事は、全て直す！！｣

＿＿＿＿＿本当に槍が振りそう…

『で、でも…サンジ。
私はサンジを異性として見ていなかったから…』

ｻﾝｼﾞ｢なら、これから意識してくれ！
俺は諦められねェ…！｣

サンジがAの手を両手で包む。
必死ながらも、掴む手は優しい。

＿＿＿＿＿＿何か…ずるい。

こんな風に女性として、
丁寧に扱わられる事は慣れていない。

反応に困る。

『…わ、分かった』

ｻﾝｼﾞ｢本当か！？良かった…！｣

キラキラとした眩しい笑顔。
Aはその純粋さに負けたのだった。

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