【ONEPIECE】薄明【暁天:番外編】 (ページ12)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:8,506 hit

意識【サンジ】5 ページ12

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿

【翌日】

見張り番だった日の午前中は、
基本的に寝ている。

そうして、午後に起きるのだ。

ｻﾝｼﾞ｢Aちゃん。おはよう｣

『！。おはよう、サンジ』

甲板に出ると、
既に起きていたサンジが声を掛けてきた。

ｻﾝｼﾞ｢朝ご飯はどうする？
と言っても、もう昼は過ぎてるが…｣

『そうね…軽いものがいいわ。
サンドイッチをお願いしてもいい？』

ｻﾝｼﾞ｢勿論だ｣

サンジが要望を聞くと、
キッチンへと入って行った＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿コックは大変だな。

Aは忙しないサンジの後ろ姿を視線で追った。

ナミ｢で？昨日はどうだった？｣

『！』

突然、ナミに背後から話し掛けられ、
思わず肩が跳ねる。

『どうって＿＿＿＿』

ナミ｢なーんか、
あんた…ぎこちないじゃない〜？？｣

ニマニマとナミが見透かした様に質問をしてくる。

『別に普通よ』

ナミ｢本当かしら？？｣

ﾛﾋﾞﾝ｢あら？昨日の話の続き？｣

二人が話していると、丁度ロビンが現れる。

ナミ｢そうそう。
どうも、ぎこち無くてね｣

ﾛﾋﾞﾝ｢ふふふ。
それは是非、私も見てみたいわね｣

『悪趣味な…』

ナミ｢その様子じゃ…
とうとうAも意識し始めた様ね｣

『まぁ、そういう約束しちゃったから』

ﾛﾋﾞﾝ｢あら。随分と進展した様ね｣

ナミ｢あんた、断らなかったのね。
サンジ君に惚れちゃった〜？｣

ナミの言葉にAが首を横に振る。

『いや…何だか断れなくて』

ナミ｢？。どうして｣

『…子犬みたいで』

Aの言葉にナミとロビンが、
言葉を詰まらせる。

『歳下って、可愛いのね』

ナミ｢ま、まぁ…そうね｣

ﾛﾋﾞﾝ｢えぇ。そうかもしれないわね｣

その時、サンドイッチを乗せた皿を片手にサンジが、
Aを呼んだ。

Aは呼ばれた方へと歩き出した。

ﾛﾋﾞﾝ｢思わぬ方向に進んでしまった様ね…｣

ナミ｢まさか、動物に見えちゃうとは…
サンジ君。こっからが長いかもね…｣

ﾛﾋﾞﾝ｢そうね。
異性として見られるのはだいぶ先の様だわ｣

二人は哀れみの目をサンジへと向けた。
Aがサンジの事を好きになる日は来るのか＿＿＿？

【完】