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日々樹渉と暮らしはじめてかなりの日数が経った。
 
食事も文句なく与えてくれるし何をしても怒らない。(そもそもこの狭い空間ですることは限られている)
 
 
日々樹渉さん、と名前を呼ぶとどうしましたか?と返事をくれる。
 
楽しいことをしてください
 
そうねだれば素敵なマジックを披露して私を驚かせて笑わせる。
 
 
誰に見せるでもないのにいつだって彼は私の二度と伸びることのない黒い髪を櫛ですく。
 
ありがたい限りだが、そのくらいなら自分でさせてほしいと言うのが本心だ。
 
 
基本的には不自由のない暮らしをさせてくれている。優しい人だと思う。
 
 
 
 
 
ただ、自分が寝る部屋の壁に大量の自分の写真が貼ってあるのには未だに慣れない。
 
 
 
 
 
 
 
 

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作者名:翼理 | 作者ホームページ:https://  
作成日時:2017年7月16日 9時

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