彼の倅が時間旅行をしてきたようですがどうすればいいですか？【リボーン/第十八章】 (ページ9)

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825話ですページ9

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『まぁたそんなこと言って！遥弥君、可愛くなーい！！』

ぷくぅと頬を膨らませるティナに遥弥の眉がピクリと上下に動く。ハタから見ればとても可愛いらしい仕草だが、見慣れている遥弥からしてみれば不愉快だったらしく冷たい眼差しを向けた。

「……師匠。いい歳こいて恥ずかしくないんですか？」

という遥弥の問いかけに今度はティナの眉が動く。

『んん？遥弥君、それってどういうことかな？』

「言葉のまんまですけど」

『……へえ？』

バチバチと師弟二人による啀み合いが始まろうとしたところでストップをかける者がいた。

「お、落ち着いて二人とも！！！」

ツナである。オロオロとしつつ、仲裁に入るツナに二人は同時ににっこりと笑い「落ち着いてるよ」と声を揃えた。

『ただ愚弟子がおちょくってきたから応戦しただけ』

「言葉で仕掛けてきたのはそっちでしょ。責任転嫁も甚だしい」

『あ？』

「何。やんの？」

「ちょ。ちょちょ！！お願いですから喧嘩は後に！！今はそれよりもやることがあるはずですよね！！」

『……うん。確かにツナ君の言う通りだね。今はそれどころじゃない。よし、この続きはこの事件が解決したらにするよ！！』

けど私、やられっぱなしは性に合わないから覚悟してね♪
と凄絶な笑顔を浮かべるティナに遥弥は受けて立つとばかりに睨みを効かせたのだった。

「なんだ？あのジジイ」

それとなく師弟二人による喧嘩が収まりホッと一息つくツナの耳に獄寺の声が届いた。初対面相手にその言い草はないだろうとツナは咎める。

そのすぐ後にチラリとリボーンを見た。

「あ、あの…リボーン…タルボさんってどんな人なの？」

了平の肩に飛び乗るリボーンにそう問いかけると彼は答えた。奴はボンゴレに仕える最古の彫金師だと。

聞きなれない言葉に了平は目を丸くする。

「ちょーきんしとは何だ？」

「金属を加工しアクセサリーを作る職人のことだよ」

遥弥の言葉にリボーンはその通りだとばかりに頷いた。

「滅多に姿を見せない仙人みたいなじーさんでな、いつかはボンゴレに仕えているのかも謎なんだ。Ⅰ世の頃から仕えてるって噂もあるぐらいだ」

「え"！？」

「ボンゴレリングを見せてくれんかの…」

「9代目…」

チラリと9代目に向け目配せをするボンゴレ9代目ファミリー晴幹部ニー・ブラウJr.に9代目は首肯する。

「渡しなさい」