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第2話 ページ3

煉獄杏寿郎side






「杏寿郎さん、朝になりましたよ。起きてください。杏寿郎さんっ…」

「んっ」

「あっ、起きられましたか?杏寿郎さん」

いつかの懐かしい顔が目の前にある。

その頬を両手で包むと暖かく、柔らかい感触が手に伝わった。


目の前の彼女は目を細め、自分の頬に添えられた俺の手の上に更に手を重ねる。

「おはようございます、杏寿郎さん。朝餉の準備ができておりますよ」

ふわりと微笑んだ笑顔は、もう見ることができないと思っていたものであった。





…何故?

何故見ることができないと思っていた…?

「義姉上、兄上は起きられましたか?」

「ええ、たった今。千寿郎君、手伝うので先に準備をしておいてくれます?」

襖と襖の間から、ひょっこりと顔を出した千寿郎は俺が起きていることを確認すると、彼女の言った通りパタパタと軽い足音を立てながら、居間へ向かっていった。






今、目の前にいるのは、俺の妻_煉獄Aだ。

紛うことなき、Aである。





頬に添えていた手をそっと離し、優しく彼女の大きな腹に顔を埋める。

「どうしたんですか…急に甘えたになって…」

「いや、幸せだな、と思ってな!」

「そうですねぇ」

今度はAが俺の頭を包み込むようにして抱きしめた。

「幸せですよ、私も。それにもうすぐ、家族も増えますしね」









彼女の表情は見えないが、微笑んでいるであろうことがわかる。




「さあ、千寿郎君が朝餉を用意して待ってくれていますからね、早く参りましょう」

俺の手を引いて立ち上がらせてくれるAの手は暖かかった。

大きな腹のせいで歩くのに少し苦労しながらも、少し息を切らしながら俺の手を引っ張る姿は、本当に愛おしい。

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スノードロップ(プロフ) - ユリさん» 最後まで、お付き合い有難うございました!続きですね…!?頑張らせていただきます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: 4bbeb34f3b (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 完結おめでとうございます。出来れば続きがみたいです (2019年12月11日 1時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - ツバサさん» とりあえず、話の流れと大まかな物語は書いているので、更新ペースを上げられれば、と思います!頑張らせていただきます! (2019年12月9日 7時) (レス) id: 4bbeb34f3b (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ - この後の展開が気になり過ぎて待ちきれません。更新頑張ってください (2019年12月9日 4時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
スノードロップ(プロフ) - サクラさん» 有難うございます(*^-゜)vThanks!更新ペースは、遅いですが、最後まで見てくれると嬉しいです! (2019年12月2日 7時) (レス) id: 4bbeb34f3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スノードロップ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月17日 0時

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