標的19 「応接室に行く」 ページ21
二時間目から三時間目は超暇でした。
何度目か分からないあくびをした処で四限目終了のチャイムが鳴った。
「そらちゃん、一緒にご飯食べない？」
『ツナか……今日は所要があってさ』
「ううん、気にしないで、転入してすぐは忙しいよね」
『スマン！また誘ってくれよ』
ツナと別れた俺は、適当な生徒を捕まえて聞いた。
『応接室ってどっち？』
制服の件について話を通してこいと言われたが、向かう先は応接室でいいのかコレ？
普通なら生徒指導室とかじゃないの？まぁ行ってみればいいか。
てなわけで応接室前ですが……
「では失礼します」
ごついリーゼント男子が部屋から出てきた。
ぽかーんとしていると、その人が話しかけてくる。
「どうかしたか？」
『えっと、今日転入してきたんですけど、応接室に行けと担任に言われて』
「担任に？……委員長に用事があると？」
『よく解んないけど…』
「少し待ってください」
そういうともう一度部屋に入って行った。
時間にしては一分ほど、またもやその人が退出を告げて出てきた。
「入っていいそうだ」
『は……はぁ』
よく解らないけど、許可が出たならいいか。
リーゼントさんにお礼を言うと、頑張れよ、と訳の分からない声援を貰いました。
『……失礼します』
ドアを開け、部屋の中に入る。
中には男子生徒が一人。顔を上げずに書類とにらめっこ中。
「なに？僕、忙しいんだけど」
『今日転入してきたんですけど、担任から応接室に行って話を通してこいと言われまして』
「なんの？」
『制服なんですけど』
ようやく顔を上げた彼には見覚えがある。
黒髪、猫っ毛……
『あれ？昨日の……』
「ああ、ゴミ箱の」
どうやら相手も覚えていたらしく、転入生だったんだね、と零している。
その後俺を上から下まで眺めて首を傾げる彼。
「髪の毛が異常だけど、制服は規定通りじゃない？」
『誰の髪の毛が異常だコラ』
「へぇ、君って怖いもの知らず？」
『お前はマナーを知れ、異常って酷いだろ』
「その長さは異常だよ。女の子じゃあるまいし」
『女の子ですけど？』
相手が黙ったので俺も黙る。
暫くの間、ジーっと俺を凝視したあと、彼はなるほどとでも言うように頷く。
「胸は少しあるみたいだね」
『少しってなんだよ。というかさらし巻いてますからね？』
「それって自分から男みたいにしてるんじゃなくて？」
『動きにくいだろ？』
「そんなに？」
『喧嘩とか』
「ならスカートは嫌なんだね？」
『できればこっちがいい』
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ＬＩＬＡ(プロフ) - はじめまして。作戦隊長さんの書く小説はとっても面白くて大好きです！私のすきなアニメばっかりなのでとても嬉しいです。毎回楽しみにしています。更新、頑張ってください！ (2015年11月22日 13時) (
レス) id: f8b26af0c8 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 111票目get！！早くも続編ですね！おめでとうございます。作戦隊長さんの書く小説は全部好きで、友達にもオススメしています！これからも頑張ってください！ (2015年8月20日 22時) (レス) id: 9b63859b7e (このIDを非表示/違反報告)
Light - リボーン続編おめでとうございます（≧∇≦）リボーンは知らないんですけど読んでみていてアニメを見てみようかなと思いました。これからもたのしみにしています。 (2015年8月20日 17時) (レス) id: b06784ac14 (このIDを非表示/違反報告)
招きぬこ(プロフ) - 早くも続編！ヴァリアーが出るのを=+（0ﾟ・∀・） + ﾜｸﾃｶ +しながら待ってます(笑) (2015年8月19日 18時) (レス) id: 1abd4020e3 (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ(プロフ) - シャトランはトラウマなので夢主ちゃんと体力かわりたい…あの音階を聴くだけであの忌まわしき記憶がぁ゛ (2015年8月19日 18時) (レス) id: 5c444f122f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年8月11日 21時
