第百九十五戦目 貴「ひったくり犯」 ページ7
貴「で、しがない一般人の俺になんの興味がおありで？」
三成「・・・・・これと言って」
貴「ないじゃねぇかよ」
三成「ただ漠然的に引っかかる」
あれ・・・コレはもしかしてどっかでは薄々勘付いてるとかそんなんじゃね？
でもピンとこないから、引っかかるという曖昧な表現になっている・・・みたいな。
それだとするとものすごく厄介。気づかれてはアカンですね。
貴「アンタなんでこんなとこで油売ってんの？」
三成「半兵衛様の付添だ」
貴「ふーん・・・」
やっぱりねー
出来れば絶対的に会いたくない。あの人だったら絶対気づく。
というか松永さんと一緒にいるのを目撃されてたらアウトだ。ばれるとかそれ以前の問題。
つーか三成さんと居る状況で松永さんが帰ってきても100%アウトですね。何をいまさらｗｗ
三成「貴様は何をしている」
貴「俺？俺はねー・・・人を待ってる」
三成「そうか・・・」
貴「なぁ、付添って護衛だろ？刀とかいらない訳？」
三成さんはこの前のような陣羽織姿ではないのは勿論の事、武器である太刀も持っていない。
どういうこっちゃねん。
三成「近場だから必要ない、と半兵衛様が」
貴「成る程」
確かに大阪とここは馬を飛ばせば一日で行き来できる。
買い物っぽいし、そんなもんだろう。いまだに戦国時代の常識は全然分からんが。
現代で換算すると隣町のショッピングモール行ってきまーすって位なのだろう。
そしてどうでも良いがさっさと三成さんと離れたいってのが本音。
で、その時事件が起きた。
「キャー！ひったくりよ！！」
女の人の叫び声に振り返ると、現代で言う中学生ほどの男の子が黄色い巾着を持って走っていた。
男の子はボロボロの服を着て、足も裸足。すごく痩せていて、でもそれを感じさせないほど足が速かった。男の子は人の間をぬってこちらに走ってくる。
三成「・・・貧民か」
貴「女性の頼みだし、いっちょやりますか」
三成「何を・・・」
そうこうしてると俺らの目の前までそいつが迫ってくる。
おし、やるか。
スッとそいつの進行方向に出て胸ぐらを掴む。そのまま相手が突っ込んでくる勢いを借りて、
貴「ほっ！っと」
決まりましたー、美しきかな背負い投げ！
まぁ相手が軽かったし、突っ込んできてたから投げやすかったしね。
「うぅ・・・ちきしょぉ」
そんなに叩きつけては無いので意識はあるらしい。
涙を流して悔しがっている。まぁ・・・悪いとは思わねぇけど。
黄色い巾着を取り上げ、一段落。
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繭姫(プロフ) - 第二百九戦目の歌龍ちゃんの嘘つけのセリフの前、“貴”が“気”になってますよ。((なんか上からみたいでごめんなさい(真顔) (2017年1月24日 6時) (
レス) id: 2b2cd99b08 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ - この関連の作品は全部見させて頂きました。とっっても面白かったです(*^^*)頑張ってください！(*≧∀≦*) (2016年11月10日 10時) (レス) id: 7ff89f602e (このIDを非表示/違反報告)
はる - 松永さんカッコイイ.*･ﾟ (2016年10月15日 14時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
尽八 - 何時も楽しみにして待っています。次の章も更新宜しくお願い致します。 (2015年5月17日 9時) (レス) id: ac845ea978 (このIDを非表示/違反報告)
イザーク(プロフ) - なんだかとても奥深いですね…、いつも更新される度読ませていただいてます！信長さんの時も微量ながらに感動しました！これからも頑張って下さいっ！応援してますっ (2015年5月17日 2時) (レス) id: dd74dcea3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年4月18日 20時
