第漆幕、戦国時代に飛んだ元一般ピーポーは最強のさすらい人らしいです。 (ページ20)

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第三百四戦目　貴「忍特製、三色団子！！」ページ20

貴「なあ幸村」

幸村「ふぉひふぁへぇほはふは？」

貴「いや、いい」

幸村「ふぁ？」

日本語をしゃべらない・・・いや、喋れない幸村はこの際放っておく。
こうなったのは他でもない。佐助が携えてきた大量のお団子が原因だったりする。
ものの数分前、お盆を持って再登場した佐助に、俺と小太郎は目を見開いた。

貴「え、なにそれ」

佐助「ん？団子」

貴「知ってる」

佐助「三色団子」

風魔「・・・(ｺｸﾝ」

佐助「俺様お手製」

貴「マジか！？」

風魔「！！？」

それにも勿論驚いたが、問題は本数だ。
ピラミッド状に積み上げられたお団子達。おおよそこの人数で食べる量ではない。
どこぞのエジプト観光地？え、それクフ王の墓ですか？ってな具合だ。
ちらと横を見るとげんなりした表情の小太郎。食べる前から胃もたれですね分かります。
という事で現在に至る。

佐助「あーあー、旦那食べ過ぎだって。Aちゃんたちの分無くなるじゃん」

幸村「ふがふが」

貴「大変だなお前も」

佐助「言わないで、俺様泣きたくなるから」

因みに俺はまだ団子を一つも食べていない。
何故なら取れないからである。

貴「佐助、一本取って」

佐助「了解・・・・・旦那～、一本取るからね」

幸村「ふがっ！！ふごふごふ！！」

佐助「痛い痛い！！アンタいっぱい食べてるでしょうが！！」

・・・と、上のように団子保守隊の幸村に攻撃されるからであって。
どんだけ食べたいんだよって言う。
腕にひっかき傷を作って取ってくれた団子を佐助から受け取る。
名残惜しそうな目でこっちを見ている幸村がいるけど・・・いや、お前両手に四本ずつ位持ってんじゃねェか。ふざけんな。

貴「んじゃいただきまー・・・・」

風魔「・・・(ｼﾞｨ」

貴「・・・・・食べる？」

風魔「・・・(ｺｸﾝ」

何やら横から視線を感じたので、その主の小太郎に聞いてみればコクンと頷いた。
ので、ほいっと差し出すと、一番上にあるピンクのやつをむぐっと食べた。
・・・・・すげぇ可愛いんだけど。

佐助「ハァ・・・毒なんて入れてないって」

貴「？」

信玄「ふむ、Aよ。風魔は本当に主の友か？雇い主ではなく」

貴「いやいや、雇うとか無理。金持ってねェもん」

風魔「・・・(ｷﾞｭｳｩ」

そうですよーとでも言うように小太郎が俺に抱きついた。
よしよしとぽっぺを撫でると腕を強めてきたので持ってる団子落しそうになったけどね！！
だからお前の腕力考えろ！！背骨が折れるわ！！