つまり私は、キセキという吸血鬼の生贄な訳で。【黒バス】

28＊.°ため息 ページ28

貴方「おにいちゃん…かぁ」

ふぅ、とため息をつくと寝台に腰掛けた。


ガチャリ


ドアが開く音がした。



黄瀬「……
A」

貴方「あ…っ、黄瀬、さん」

なぜか動揺を見せた橘に黄瀬は遠慮無しに歩み寄る。

黄瀬「…おにいちゃん？」


威圧感か何かに押され、後ずさりする。


黄瀬「笠松先輩が…
ふふ、へぇ…」

貴方「あ、の…っ」


黄瀬「壊しちゃおっか！」



その笑顔からは想像できない恐ろしい言葉。


貴方「やっ…だ、駄目です！！
そんな乱暴な、私は！！」

黄瀬「じゃあ大人しく生贄務めろよ…
なぁ…？」


指が鎖骨に触れる。

それと同時に黄瀬の顔は首元に埋まった。


貴方「〜っ、」

黄瀬「ん、ふ…」


淡い息が静かに流れて行く。
…苦しい快楽。


貴方「いたい、…っ」

黄瀬「は、ァ
懲りた？」


懲りるもなにも、はじめから恐怖心を植え付けているのはそちらだろう。
…言葉にはしなかった。

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