【クロハ】お前の血、吸わせろよ…【コノハ】

vampire.13 ページ15

そして、その夜。


話し合った結果、わたしの家に二人は住むことになった


元々余るほど部屋はあったし、お金もあるから大丈夫そうと言って。



それから二人は、私が通っている高校にも行くことになった


クロハの話によれば、学校にも吸血鬼は紛れ込んでいる、とか。


その話を聞いてからも、どうも学校にいるのだとは信じられない



「んで、吸血鬼ってのは血を一週間くらい吸わないと、あん時の俺みたいに理性を失うんだ」


「え…なんで…？」


一週間で？


「でもね、ちゃんと対策の薬とかあるんだけど…クロハの場合使いすぎちゃって…」


「そう、これからは血を吸わなきゃいけない。一週間に一回は」



罰の悪そうな表情をして言うクロハ


…それなら


「ふ…二人とも」


少し勇気を振り絞って、声を出す


気づいた二人は私を見る

声の音色が違うのがわかってくれたのか



「…あの、守ってくれるなら、…」



ベタな展開、って訳じゃないけど


それくらいはしなきゃ、と思った



「…わたしの血。理性をなくさないように、吸っていいよ…？」



顔が真っ赤になるのが自分でも分かって、俯いてしまう


伝わったかな、と彼らを見上げれば――

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