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ライブ当日。
宗の作った衣装に、私の歌。
二人は圧倒的なパフォーマンスだった。
あの頃と何も変わっていない。
二人だけの世界。
「…ッ……」
自然と流れでたのは涙。
懐かしいあの頃の記憶。
ずっと、皆でいられると思っていた。
最初に手離したのは私なのにね。
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「A姉ぇ、どうやった!?」
『すごい格好良かったよ!圧倒されちゃった』
「えへへ、頑張ったかいあったわぁ」
「今更なのだよ。今日のこのパフォーマンスを作り上げたのはAだ。褒めるなら自分を褒めたまえ」
『なんか宗…優しくなった?』
「そんなことない!勘違いしないでくれたまえ!」
やっぱり、この一年で皆少しずつ変わってるんだな。
そりゃそうだよね、変わらないはずないよ。
「それよりA姉ぇ、今日の歌すっごく良かったで!なんかこう…A姉ぇの愛が伝わってきた!」
『ふふっ、良かった』
「これで、天祥院も文句はないだろう」
『そうだね!』
今日のライブは、間違いなく成功した。
これも全部、二人のお陰だよ。
「あの歌は、僕達へのメッセージだね。やっぱりAは僕達に何かを隠している気がするよ」
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作者名:咲那 | 作成日時:2019年4月1日 22時