第8幕 太古の技 ページ9
マル｢クク･････ッ！
もうすぐ、もうすぐだ･･･！｣
空気が淀んだ、四方を天井まで本棚で囲われた書斎と思われる一室で
鳶色の瞳を持つ男が至極愉快そうに笑い声を漏らしていた。
そして、男はふと笑うのを止め、自身の目線の少し上を見上げる
厳重に魔法で結界を作り上げ、守り通してきた一つの書を熱の籠もった目で見つめる。
マル｢嗚呼･･･っ！ようやく、ここまで来た！どれほど望んだ事か･････！」
マルコムは結界を作り上げていた魔法を解き、その中にあった書を取り出した
その書は、《〇〇の儀の書》と記されており、相当古い物なのか書の題名の一部が滲んで読めなくなっていた。
マルコムはその書をぱらりと開き、中身･･･内容を確認し始めた。
実は、その書はかなり高度な暗号魔法が掛けられており、
半端な魔導師では内容を理解する所か、文字の一つも視認する事が出来ないという代物であった。
その書を、苦も無く内容を確認してしまう辺り、マルコムのあの強さを肯定してしまっていた。
マル｢ふッ･････この書を読み解き、新たに魔法を創り上げるのも中々に苦労した。
･････が、その分納得のいく出来映えに仕上がった、そう考えるとその為に費やした時間も有意義な物であったな。」
･
遥か昔に存在した、“鬼”という種族
その“鬼”から人々を守ろうと、“鬼”に抗った唯一の一族がいた
その一族は〖神〗と交わる事で、“鬼”に対抗出来る力を得た
“鬼”は次第にその一族を危険視し、
“鬼”は一族に【呪い】を掛けた
それにより一族は短命となる宿命を背負い、それでも尚“鬼”に抗い、刀を手に取った
そしてある代の頭首が、とある〖神〗から一つの技を聞き出した
その技は、技を使ったその儀者の命を糧に効果を発揮する
その〖神〗は、必死にその頭首を止めた、余りのその技の残酷さを知っていたからだ
が、結局その頭首は自身の命を糧にし、技を使役した
そして頭首の弟が変わりに鬼の親玉を倒し、一族の祈願を果たした
弟は頭首の死を悲しみ、その技を書に記し封印したのだ
だが、マルコムはその書の封印を解いてしまった
マル｢もう魔力はかなり集まった、･････あと少しで集まりきる
あとは
･････くっ、はは･･･っ！」
マルコムの狂った笑い声に呼応するかのように、
足下の魔法陣が妖しい光りを発した
第9幕 ハッピーの自業自得と温いタオル→←第7幕 最強候補達の帰還
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Erza - 私、すっごいフェアリーテイル好きなんです！！こういう風に小説作れるなんて凄いです！！とても面白かったです！！ (2016年1月13日 0時) (
レス) id: 2b66b8f0b9 (このIDを非表示/違反報告)
烏アゲハ(プロフ) - 黒猫座さん» ありがとうございます！誠心誠意、頑張らせていただきます！ (2014年11月28日 17時) (レス) id: cc095d8759 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫座 - おもしろいです！更新頑張ってください！ (2014年11月28日 15時) (レス) id: 2b234fd5c5 (このIDを非表示/違反報告)
烏アゲハ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！面白くする為、精進いたします！ (2014年11月11日 17時) (レス) id: cc095d8759 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 頑張って下さい！ 面白いっすなー (2014年11月11日 15時) (レス) id: dadadf7188 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：烏アゲハ | 作成日時：2014年3月21日 18時
