暗殺者達が集まる家があるらしい

侵入者 水無月カエデ ページ46

「キャリー君、お皿下げるね。」


「ああ、ありがとう」




私はキャリー君のお皿を片づけ、


彼の向かい側に座った。







そして、









手に持っていたフォーク二本で






背後に飛びかかられた



侵入者の喉笛を刺し貫いた。




＜=＜=＜=＜＞=＞=＞=＞=


いと side



私は、目の前で起きた現象に、


頭が追いつけずにいた。


え……え？





今……篝さん、人を殺した？




それは、血溜まりと肉塊が証明してくれていた。



しかし。



あまりにも鮮やかな手口。


優しく接吻されるように、



あの人は人を殺した。




変わらなさすぎる表情。









たくさんの情報が、私の頭の中を駆け抜けた。





ーーーー年季が違う。


いや、これはーーーー




キャリーさんが、呆然とつぶやいた。




「思い出した…………




怪しいと思ってはいたが、


今の手口ではっきりした」



キャリーは言った。



あいつは、伝説の暗殺者、[彼岸の死神]だと。









彼岸の死神。




曰く、死そのもの。



人々に送られる死の配達人。



それには、誰にも抗えない。

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