初めての和食 サワー ページ45
初side
「ん〜この匂い……美味しそうです!」
ショッピングの約束をしたので、事前にお店を調べておこうと自室でパソコンの前に座っていたのですが……
疲れてしまい、何か休息をと思ってキッチンに訪れたところです。
「あっ……初ちゃん」
いとちゃんがどうかしましたか?と駆け寄ってくる。いい匂いがしたので、と言えばキラキラ目を輝かせた。
「篝さんと和食を作ったんです!あの……良ければ食べますか……?」
「まだまだ沢山あるよー!」
いとちゃんと篝ちゃんが私にワショクを勧めてくる。……ワショクって何ですか?
こう見えて(どう見えているのか)教養は全くないのです!知識も少ししか……
「ワショク?植物かなにかです?」
無い頭でいくら考えても答えなんてたどり着けるわけないです。だから、単刀直入に聞きました。
すると、食器を水洗いしていたキャリーちゃんがギョッとしてこちらを見やる。
「……和食も知らないのか?ここ日本だぞ?」
「なるほど!ワショクとは日本に生えてる草ですか!」
「……」
あれ?なんか黙っちゃいました。私おかしな事言ったでしょうか。自分の言動を振り返るが特におかしな事も言ってないような気がする。
そのやり取りを見ていた内の一人、篝ちゃんはクスクス笑いながらワショクについて教えてくれた。
「なるほど〜日本特有の料理ですか!私がよく食べてたステーキとかフランスパンは違うのですか?」
「ステーキもフランスパンも外国の料理。フランスパンに限ってはフランスって国名入ってるだろ」
鋭いツッコミをキャリーちゃんに入れられました。確かに、フランスという国は聞いたことがありますね!
いつしかの暗殺依頼に書いてました!
「にしても初は知識が少ないな、十九だろ?」
常識は知ってるはずだろ、と私の顔も見ずにキャリーちゃんは言う。
「いや〜、私小学校はほとんど不登校にさせられて、中学校も中退したのです!
だからこんな頭が悪いわけですね!」
キャリーちゃん、篝ちゃんは驚いていた。いとちゃんに関しては前に言ったことがあるので、悲しそうな顔しただけだ。
私が話したのは、驚いてもらう為でも悲しんでもらう為でもない。
だから笑って欲しくて薄っぺらい脳で必死に考えて今の発言に至る。
「だから!勉強も兼ねてショッピングしましょうよ!あ、いとちゃんもどうです?」
何かのポスターに笑顔は大事って書いてたから、とびきり笑顔で私は言った。
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鈴ちゃん♪(プロフ) - そうでしたか、無礼なコメント、申しわけございませんでした! (2019年10月7日 18時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
サワー(プロフ) - 鈴ちゃん♪さん» 更新しますよ!ですが私は少し忙しいので遅れます……! (2019年10月7日 7時) (レス) id: 59631e9c92 (このIDを非表示/違反報告)
鈴ちゃん♪(プロフ) - 皆さまに質問です。続編が出ましたが更新はもうしないのですか? (2019年10月7日 3時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
ここ。(プロフ) - 更新しました!報告忘れていてすみません。フォントもベーシックに戻しました! (2019年9月28日 22時) (レス) id: 8956dbb137 (このIDを非表示/違反報告)
ここ。(プロフ) - 更新しますね! (2019年9月28日 11時) (レス) id: 8956dbb137 (このIDを非表示/違反報告)
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