じゅじゅさんぽ ページ9
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「…臭い」
「臭くない」
「臭い」
「臭くなーーい!
なんで俺のこと畜生みたいに扱うんだよ…」
のペーっと地面に伸びているパンダ。
「可愛い」とつぶやいて写真を撮っているAに呆れたようなため息をついて、真希は「パンダだからな」と言い放った。
「高菜」
「まんま獣臭だろ。風呂に入れって言ってんのに入りゃしねえ」
「濡れるのが嫌なんだよ。」
『…え、濡れるのがやなら言ってくればいいのに。防水呪文あるし』
「で、でも…俺はお前らと違って汗かかないしちゃんと毎日ファブってる。だから臭くない」
『ファブってるって…香水貸してあげようか?』
____
「ということがあった。お前ら嗅いでみろ」
真希は一年二人にそう告げる。なんでそんな大ごとみたいになってんの。
「今嗅げばAさんの香水の匂いがするってこと!?」
『いや、なんか真希に止められて香水貸してない』
ええ、なんだ〜…と残念そうに呟いて、半信半疑で臭いを嗅ぎに行く二人。
「別に臭くない。おひさまの匂いって感じですね」
「「『お・ひ・さ・ま!?』」」
『「ファブ おひさま」で調べる、ポチる』
「Aさん、私も調べておきます!」
『ありがと野薔薇』
恵の“おひさま“呼びもいい意味で衝撃的だったが、なんとしてもその“おひさま“のファブが欲しくなってしまった。
いつものふわふわ香月はどこいったのか、スマホですぐさま調べ始めるA。
「恵見たか、これが現役キラキラJKの実態だよ」
「…すごいっすね」
『真希!店舗見つけたから飛んで買ってきていい?』
「「「早…」」」
圧倒的検索能力、「飛んで買ってくる」とかいうパワーワード。
「これから特訓だからいいよ、買ってこい」
『ありがと!!
「クリーンスイープ?」
「箒の名前」
どこから飛んできたのか、すぐに彼女の手に収まる箒を見て目を丸くする野薔薇。
満足そうに笑って、Aは箒に跨った。
『行ってきま〜す』
「バレないようにな!」
『おっけいおっけい』
軽々しく空へと飛んでいくAをみて、野薔薇は「かっこいい…」とつぶやく。
「カッコ良すぎる、美人でおしゃれでかっこいいなんてなんなの本当に…」
「すごいだろう、うちのA」
「しゃけ」
野薔薇がAを大尊敬し始めたのは、この時から。
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れもん - 好きです!(ゑ)更新待ってます!! (2021年4月23日 18時) (レス) id: 46613accf8 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - もち米の化身さん» すごく嬉しいですありがとうございます> <!飽きてなかったですか、よかったです笑 (2021年3月22日 23時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
もち米の化身 - 面白いですね!あと、飽きませんよ! (2021年3月21日 23時) (レス) id: 356bd7e73b (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - ムスメ3さん» 世界がガッツリ!ってわけではないです!呪文、出身校、家柄、両親の仕事ぐらいですかね。わかりづらかったらごめんなさい泣 (2021年2月14日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 初めましてこんばんはもしかしてハリ〇タの要素あり的な感じですか? (2021年2月14日 21時) (レス) id: 43c62374c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なんなん | 作成日時:2021年2月6日 23時