魔女が一人。【呪術廻戦】

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「いやぁ、すまんなあ。喪中に。」




改めて見ると相当キャラが濃い。外面的にも、内面的にも。

改めてそう思った二人に対し、パンダが手を合わせて謝罪する。




「許して、この通りだ…！」

『実はね、みんなに“京都姉妹校交流会“に出て欲しくて』

「京都姉妹交流会？」




京都にあるもう一校の高専との交流会。そう野薔薇に説明した恵に、同調するかのようにAも頷く。




「でも2〜3年メインのイベントですよね？」

「その3年のボンクラが停学中なんだ。だからお前ら出ろ」

『ボンクラ言わない！』

「その交流会って何するの？スマブラ？Wii版なら負けないわよ、メテオで復帰潰すの」




それなら三人でやるわ、なんて答えたパンダ。ゲームに詳しくないAは首を傾げているが、構うことなく彼は交流会の大体を説明していく。




「交流会は高専の東京校、京都校…それぞれの学長が提案した勝負方法を1日ずつ2日間かけて行う。
つってもそれは建前で、初日が団体戦、2日目が個人戦って毎年決まってる」

「しゃけ」

「個人戦、団体戦って…戦うの！？呪術師同士で！？」

「ああ。殺す以外なら何してもいい、呪術合戦だ」

『殺されないように、今から特訓しませんか？ってわけ』

「ん？ていうか、そんな暇あんの？人手不足なんでしょ、呪術師は」

『いい質問！今はだよ、今は』




冬の終わりから春までの人間の陰気が、初夏にどかっと呪いとなって現れる繁忙期ってやつ。

まあそれが終われば、そんなに忙しいわけでもないのだ。




「年中忙しいって時もあるが、ぼちぼち落ち着いてくると思うぜ」

「へえ〜…」

「で、やるだろ？仲間が死んだんだもんな」

『…言い方』

「「やる！！」」




強くなる。そのためならなんだってやってやる。




「でもしごきも交流会も、意味がないと思ったら即やめるから」

「同じく」

「…まあ、こんくらい生意気の方がやりがいがあるわな」

「おかか」

『…野薔薇そんな子だった？』









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