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『…いない』
上空にて、彼女のそんな呟きが漏れた。
『おかしい、京都が全然いない』
呪霊狩りをしている人もなければ、東京校に喧嘩をふっかけている人もいない。
…こんなのおかしい。だって、みんなでまとまって動いてる、だなんてそんなことあるわけがない。
眉を顰めて辺りを見回すA。
地上付近、葉の隙間、それから建物の方まで。できる限り目を凝らして。
彼女の視線は、ある一点に向けられた。
＿＿＿全くのノーマーク。自分と同じ所、上空。
西宮はスマホを耳に当て、視線を下に向けている。
そんな光景を見たら、彼らがそこにいると想像するのは容易な話だ。
そして、彼らが何をしようとしているのかも。だいたい想像がつく。
『何うちの後輩よってたかって殺そうとしてんの…！』
気づかなかった自分に腹を立てながら、できるだけバレないように一旦木々の中へと紛れ込む。
そのまま地上付近を自身の持てるスピードを最大限活用して飛んで。
『
ただ一人、自身の後輩にだけ向けられている銃を遠くへと吹き飛ばした。
「なっ、」
「シン・陰流、簡易領域！抜刀！」
自分の呪文に銃を飛ばされ驚愕している真依には目もくれず、どうやら術式を展開させた様子の三輪をチラッと見てそれから周りに目を配る。よかった、ちゃんと避けてる。
かと思えば、彼は囲まれていた。
加茂の方の弓を飛ばしてもメカ丸の方の攻撃が飛んでくる。今こうやって悩んでいる間に、真依が銃を無事拾って悠仁に向けるかもしれない。
ああ、もう最悪の展開だ。あともうちょっとだけ来るの早かったらよかった。メカさんと加茂さんのやつがどっちが威力強いかなんて知らないけど、なんとなく悠仁は弓ぐらい刺さっても大丈夫な気がするな。…ああ待ってごめん悠仁、バカにしてるわけじゃないよ。
と、ここまでパッと考えてAが選んだのは。
『
メカ丸の方に錯乱呪文をかけること。
彼が杖から出る閃光に気づいた時、誰かの手を鳴らす音が響いた。
『…え？？？？』
「えー…？」
加茂と悠仁の位置が入れ替わっている。
その位置のまま、考えを巡らす加茂の背後に大きな影が現れた。
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れもん - 好きです！（ゑ）更新待ってます！！ (2021年4月23日 18時) (
レス) id: 46613accf8 (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - もち米の化身さん» すごく嬉しいですありがとうございます> <！飽きてなかったですか、よかったです笑 (2021年3月22日 23時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
もち米の化身 - 面白いですね！あと、飽きませんよ！ (2021年3月21日 23時) (レス) id: 356bd7e73b (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - ムスメ3さん» 世界がガッツリ！ってわけではないです！呪文、出身校、家柄、両親の仕事ぐらいですかね。わかりづらかったらごめんなさい泣 (2021年2月14日 21時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 初めましてこんばんはもしかしてハリ〇タの要素あり的な感じですか？ (2021年2月14日 21時) (レス) id: 43c62374c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年2月6日 23時
