信じない理由 32 ページ33
ゴーストさん達と楽しい夕飯を食べて、初めてちゃんと眠ることが出来た。
今日は、えっと······さば、何だっけ?の寮長がお迎えに来てくれると言っていた。
髪はポニーテールに。タッパーに昨日の夕飯の残りを詰め込んで、制服に着替える。今日から本格的な授業が始まるから、気合を入れるために頬を叩く。
「よし!」
きっと知らない単語がいっぱいなのだろう。エースとデュースは頼んだら教えてくれるだろうか。
「頑張っておいでね」
「はい!」
「もちろんなんだゾ!」
ゴーストさん達に頷いたところでコンコンと扉が叩かれる。
「行ってきます!」
ゴーストさん達に手を振られ、振り返して扉を開ける。
「どーも、おはようございますッス」
「わっ!?」
扉の前にいたのはにこーっと笑っている獣耳の人だ。頭に、耳、生えてる。動物のカチューシャ!?
「オレはラギー・ブッチ。ハイエナの獣人ッス」
ハイエナの、じゅうじん······。魔法の世界には動物の人もいるのか。そういえば、入学式の時にいたワイルド系のイケメンさんにも獣耳がついていた気がする。
「うちの寮長、面倒くさがりなんでオレが代わりに来ました。とりあえず今から寮長んとこ連れていくッスね。あ、グリムくんは先に行っててもいいッスよ」
オレの労働は監督生を連れてくことなんで。
とラギーさんは行って歩き出してしまった。人当たりの良さそうな人だけど、それだけじゃない気がするような。優しそうな人だけど、裏がある優しさというか、そんなイメージを抱いた。
どうする?とグリムを見ると着いていくんだゾとでも言うふうにラギーさんに着いて行った。
ボクも後を追っていく。
学園に行くかと思ったら門から逸れて歩いていく。緑が多くなって、そこにドームが見えた。植物園、かな?
「レオナさーん!連れてきましたよー!!」
植物園らしきとこに入ったラギーさんはそう叫びながら歩いていく。
「ウルセェ······」
「ヒッ!?」
横の茂み動いてが地を這うような低い声が響いた。何何何怖い!!! しゃがんで頭を覆って痛みを覚悟した。
「あ〜ぁ、レオナさん、怖がらせちゃダメって言われてるでしょ。ほら、優し〜声出すんスよ」
「知らねぇよ。コイツが勝手にビビってんだろ」
「もー、レオナさんホントそういうとこッスよ」
チラリとそちらを見るとラギーさんとワイルド系イケメンさんがいた。
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埋夜冬(プロフ) - 茜さん» 読んでいただきありがとうございます!続編でやらせていただきますね!お待ちください! (2022年1月30日 11時) (レス) id: 71445b0c29 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - 夢主のイラストを見て可愛い!と叫びそうになりました。リクエストでハーツラビュルにお茶会に呼ばれたらというのをお願いします (2022年1月30日 11時) (レス) @page40 id: 6b60f4e764 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - ユノンさん» こんにちは!コメントありがとうございます!私自身イラストが描けないので、絵心のある友人に頼んでみました!11日以降にまた覗いてみてください!きっとイラストが載ってますよ! (2022年1月6日 17時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年1月6日 12時) (レス) @page3 id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - 星猫さん» 嬉しいです!!ありがとうございます!!続編までいくと思いますので、どうぞよろしくお願いします!!! (2021年12月30日 14時) (レス) id: 5c8498129f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:埋夜 冬 | 作成日時:2021年11月21日 23時