後輩の宇髄くんが生意気すぎる件について。

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｢で、今回はなんて言われたんだ？｣


この人は聞き上手だ。
私がこんなに飲んだくれているということは
またか、と色々察してくれたのだろう。





『いつもと同じ』

そう言うと、
お前は本当にもったいないな…。
と哀れんだ目で見られる。








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ー｢別れてくれないか？｣

もっと可愛げのある子だと思ってたよ…。
好きとか全然言ってくれないしさ…。




そう言われて、私はフラれたのだ。
ほんの数時間前に。


だいたい、勝手な幻想を抱いておいて
こんなはずじゃなかった…って、おかしくないか。

自分で言うのもおかしいが、私はモテる。
そして、世間一般、というより周りから見た私は
俗に言うゆるふわ系？みたいないかにも
甘えんぼう、というタイプに見えるらしい。



だが、実際は真逆だ。



見た目に反して甘えるのは苦手だし、
好き、と伝えることもあまりしない。
“わかるでしょ”のタイプだ。

酒も煙草もガンガンやる。
…あ、さすがに煙草はこの前辞めた。
仲良しのクソデカボイスの男に

｢健康に悪い！！今すぐにやめろ！！！｣

と言われたからだ。
あの時は本気で鼓膜がイカれるかと思った。



…とにかくだ。
このとんでもないギャップに萎えて
ここ数ヶ月で何人もの男が
私の元から去っていった。



まぁ、いいけど。
別に飢えているわけではない。
勝手に落胆して去るがいいさ。
無理に理解してもらおうとも思わないし。




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