検索窓
今日:20 hit、昨日:4 hit、合計:241,322 hit

佰伍 ページ13

『猫』






「茶々丸だ、忘れたのか」






『よく思い出せないや…








………茶々丸、あんた鬼の血混じってるね


珠世さんに鬼にしてもらったの?可愛いね』







茶々丸と戯れながら愈史郎が出してくれた煎餅を食べる




「こぼすなよ」





『…………言うの遅い…もうボロボロなった』





「お前は本当に精神年齢下がったな!!


落ちたものはこの中に入れろ……



口にも付いてる……………拭いてやるからこっち向け」






『んーーー、』





お兄ちゃんにも指だったけど拭いてもらった記憶あるな…………私そんな食べこぼし酷い?




「机の上に顔出して食え」





愈史郎は少しうるさいけどまぁ、ここは落ち着く


珠世さんのお香の匂いがする







『…………………………?』






「…………………?どうした」






『漏れそう』






「はぁ!?そうなる前に早く言えよ………!」






愈史郎が私を抱いて厠へ向かった






ーー


『ただいま』




「手洗い」




『したよ』




「ならいい、ほら戻るぞ」







愈史郎と縁側を歩く






『眠い』




「………この時間なると起きるの昼だな…



お前が食べれるようなもの作っておくから寝ていろ」




………………一緒に寝てくれないのか




仕方ない仕方ない、私子供じゃないし




愈史郎が敷いてくれた布団に倒れ込み、大の字で寝る




「ちゃんと中に入って寝ろ。お前は体を冷やしやすいんだから」







布団の中に潜り込んで目を瞑る





また、怖い夢を見ないかな


全部夢で、あの頃に戻ったりしないよね?、



ーーー
遊郭の花魁は私を嫌っていた

いつも私にだけ暴力を奮う

だから機嫌を悪くしないように笑顔で身の回りの世話をしてあげた

昼間は花魁に手を尽くし、夜は男の人の相手

物凄く疲れていた

苦しくて辛かった、泣くことすら愚痴を吐くことすら許されなかった

そんなある日1人の男の人が私の前に現れた



その人は私を優しく包んだ


この人は私を大切にしてくれると思い、私は涙を見せた




「………………そっかぁ、大変だったねAちゃん

なら俺と一緒に逃げようか」




今すぐにでも逃げたかったけど、この店から出ることは不可能だと思い、

渋々拒否した




その後も男の人は私の目の前に現れた



何十回目かの時、男の人は刃物を持ち出し私に聞いた





「どうして俺だけのものになってくれない



……お前にどれだけ金かけてるかわかんねーの?」

佰陸→←ついに



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (365 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
526人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 感動しました…!ちょっと、泣いちゃいました笑 (8月13日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 自分は飽き性なので最後まで読む事は滅多に無いのですが、久しぶりに最後まで飽きずに読めました!とても面白くそしてとても感動しました..めちゃくちゃ泣きました‼︎素敵な作品をありがとうございます‼︎‼︎ (5月16日 22時) (レス) @page50 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 本当にずっと涙が止まりません…何回でも何百回でもこの作品をこの1人の少女の人生を必ずみにきますね!!!この作品を作ってくれてありがとうございました!!! (2022年8月12日 6時) (レス) id: db88a71968 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - しのぶさん、本当最低だな。無一郎の奴も、主人公と和解すんな!!お前らにはその権利はねぇんだよ💢と思います。夢主さんは、すぐに記憶無くなったらすぐに鬼殺隊辞めるべきだったんですよ!!私は和解ENDなんて認めません!! (2022年5月23日 21時) (レス) @page46 id: 7d0074fb6d (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんちゃん - 素晴らしい作品に出会いました、この世にこの作品を生み出してくれて本当にありがとうございます。記憶がなくなる感情とか辛さとか引き込まれる文章ばかりで涙が止まりません。今から読み返します。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: a2bdeb07de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やきべん。 | 作者ホームページ:やきべんたまらん  
作成日時:2020年5月18日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。