佰陸 ページ14
『……………ご、めんなさい』
「他の男にも股開いて…………どうして俺じゃ駄目なのAっ……………!
他に男が居るのか?俺が居るのに」
『…………………それは、仕事で……っ』
ガンッ
殴られた……………、痛い、血が出てる
「逆らってんじゃねぇよ…………
お前の小さい舌を切ればもう喋れないよなぁ?」
『ごめんなさい、ごめんなさい…………ごめんなさい』
「A、泣くんじゃない
お前が悪い子だからいけないんだろう?」
怒鳴って刃物を目の前に突き出した後はいつも私を優しく抱いた
その男の人がとてつもなく怖かった
その日からだろう
7日で記憶が消え始めたのは
14になったある日、あの男がいつもとは違う目で私に刃物を向けてきた
「なぁA、1つになろう
気付いたんだ
お前を殺してお前を食えば
俺の中でずーーーっとずーーっと一緒に居られるって」
いつもとは違い、私に刃物を向けるだけではなく
私に刃物を添えてゆっくりと引いてきた
ピリッとした痛みからじわじわと痛みが広がっていく
「綺麗だよ、A」
声も涙も出なかった
足を存分に痛めつけた後、私の上に跨ってお腹に刃物を添えてきた
……………………………あれ
これ夢だよね…………昔の夢を見ているんだよね?
どうして………………?
どうして本当に痛むの…………?
『………………嫌っ、やめて!』
目をギュッと瞑ると何も音がしなくなった
もう一度目を開けると、沢山の死体が私を囲んでいた
足元は血だらけで、とても寒い場所
「ど、して…………………たす、け…て
ぐ…れなかった……………………の、」
ヒヤッとする手が私の足を掴んだ
『離して………っ、嫌…………ねぇ…』
この死体の山は私が助けられなかった人達なの?
"どうして助けてくれなかった"
"どうして私達を忘れる"
"なぜ見捨てた"
暗い空間に声が響く
耳を塞いでも目を閉じても声も死体も消えてくれない
"私達を殺したのはお前だろ、人殺し"
『違うっ…………!!!!!!
私じゃない!違う違う違う違う…………………っ、』
この空間から出してよ、夢から醒めて………っ
誰か……助けてよ
その時、ふわっと花のような香の匂いが辺りに広がった
…私はその方へと死体が私の足を掴んでいるのも気にせずひたすら歩いた
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霞(プロフ) - 感動しました…!ちょっと、泣いちゃいました笑 (8月13日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 自分は飽き性なので最後まで読む事は滅多に無いのですが、久しぶりに最後まで飽きずに読めました!とても面白くそしてとても感動しました..めちゃくちゃ泣きました‼︎素敵な作品をありがとうございます‼︎‼︎ (5月16日 22時) (レス) @page50 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 本当にずっと涙が止まりません…何回でも何百回でもこの作品をこの1人の少女の人生を必ずみにきますね!!!この作品を作ってくれてありがとうございました!!! (2022年8月12日 6時) (レス) id: db88a71968 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - しのぶさん、本当最低だな。無一郎の奴も、主人公と和解すんな!!お前らにはその権利はねぇんだよ💢と思います。夢主さんは、すぐに記憶無くなったらすぐに鬼殺隊辞めるべきだったんですよ!!私は和解ENDなんて認めません!! (2022年5月23日 21時) (レス) @page46 id: 7d0074fb6d (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんちゃん - 素晴らしい作品に出会いました、この世にこの作品を生み出してくれて本当にありがとうございます。記憶がなくなる感情とか辛さとか引き込まれる文章ばかりで涙が止まりません。今から読み返します。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: a2bdeb07de (このIDを非表示/違反報告)
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