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五条side
ーーー
ーー
ー
彼女に電話をしたい。とメールをしてから返信はないが、かけたら出るかもしれないと何回かかけている。
ﾌﾟﾙﾙﾙ…と聞こえてくる機械音に、今回も繋がらないかと９割諦めていた。
「は、はいっ！もしもし！」
『…あ、今、電話大丈夫か？』
「うん、いいよ。
もしかして、ずっと電話してくれてたの五条さんだった？」
『そう』
「任務中で出れなくて、ごめんね。ずっと鳴ってるなとは、思ってたんだけど…」
『あ、悪かった』
「いいよ、いいよ」
『ケガは？』
「ちょっとだけ。でも、かすり傷。」
『なっ！早く治療受けろよ！』
「今、学校に向かってるから大丈夫だよ。
それより、五条さん珍しくメールして来なかったけど、忙しかった？」
『ま、まぁな』
「そっか。何かあったのかなって心配したけど、元気そうで良かった」
『そ、れよりっ！』
「うん？」
『…俺のこと…』
「五条さんのこと？」
『な…まえで呼べよ…』
「……」
『お、俺もお前の事、名前で呼ぶしっ、今まで余所余所しいつーか…』
「その……ごめんなさい。
私、五条さんの事は五条さんとしか呼べないかな…」
『…は？』
「えーっと…ほら、私なんかが烏滸がましい？というか…」
…呼べない？
俺の名前は呼べないって…
烏滸がましいって何だ…
呼ばれないショックよりも、彼女らしくない言い回しに、何かが引っかかって納得出来なかった。
呼べない理由は、何かあるはず。
そもそも、たかが名前を呼ぶ呼ばないに深い理由なんて無い。
『…俺は気にしない。
それに、俺はお前の事、名前で呼ぶからな。
だから、お前もそのうち俺のこと名前で呼んで欲しい…』
「…それは…」
『……A……』
「ーｯｯ！！」
『…じゃ、それだけだから。
さっさと治療受けろよ、じゃぁな』
「ちょっ、まっー…」
彼女の制止を聞かずに、ブツッと電話を切った。
胸に手を押くと、ドクドク…と早く脈を打っていた。
名前を呼ぶだけでこんな高鳴るなんて…
俺が呼んだ時、電話口の彼女がﾋｭｯ…と息を飲む音がした。
それは何を意味するか分からない。
でも、呼んで貰うにはこうする他にない。
自分からグイグイといって、彼女に意識して貰うしか…俺には方法が思いつかない。
…傑だったら、もっとスマートに言っていたんだろう…
傑はどうやって彼女に名前で呼ばせたのか…
でも、俺は俺のやり方でするしかない。
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
