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七海side
・
『ﾊｧ…ﾊｧｯ…ｯ』
…こんなはずではなかった。
夏が本格的に始まり暑さはあるが、顔から滴れ落ちるこの汗は暑さのせいではない。
生命の危機に直面し、大量の汗が吹き出てくる。
己の持つ力量・術を全て投げ打っても、敵うことのない相手…
『ﾊｧﾊｧﾊｧ…ｯ』
２級呪霊の討伐任務のはずだった。
だが、私たちを追ってくる呪霊は…
『…ｯ(１級呪霊…ｯ)』
情けない事に自分では力量不足。
１人では無理でも灰原と合わせれば…と策を練りながら討伐しようにも、力及ばず。
このままでは２人とも…
木の陰にそれぞれ隠れ、どうするかと混乱する頭で必死に考える。
『…(一旦、此処は引き、体勢を整えるのが第一)』
灰「…(２人ならやれるっ)」
離れた灰原とアイコンタクトとジェスチャーでコンタクトを取る。
灰原はやれると言うが、どう足掻いても自分たちでは無理がある。
そもそも、２人とも重傷だ。
この戦況から脱出出来るかどうかすらも危うい。
灰原もかなりの出血をしており、このままでは生き残れる確率は０に近づくだけだ。
『…ｯ(どうするｯ…どうすればｯ)』
灰「ｯ!!七海ｯ!!避けろｯ!!」
『ーｯ!?!?!?』
ドガｯ!!!!と来る衝撃に身体は飛ばされ、受け身が取れないまま木に激突した。
『ｶﾊーｯ!!』
ボキボキと身体が酷い音を立て、肋骨辺りの骨が折れたのが分かった。
『ﾊｧ…ﾊｧｯ…ｯ』
呪霊がだんだんと近づいてくるが、先ほどの衝撃の痛みで身体が動かない。
動けっ…動けっ…動けｯ
灰「七海ｯｯｯ!!!!!」
『灰原ｯ!!!!やめろｯｯ!!!!』
バッ!!!と自分を庇おうと出てきた灰原の背中。
襲おうとしてくる呪霊…
全てがスローモーションに見えた。
嗚呼…このままでは、灰原が…ｯ
必死に腕を伸ばし、灰原を掴もうとした。
やめろｯ…やめてくれ…ｯ
灰原が襲われる…
そう思った瞬間…
“ガツンｯ!!”と衝撃音が鳴り響く。
止まる呪霊…
何故、止まった…
「…遅くなって、ごめんね？大丈夫？」
凛とした声…
灰原の目の前には、呪霊の攻撃を刀で受け止める女性が立っていた。
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
