カレカノごっこ【梅原裕一郎】

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こ、宏ちゃん…助けて…




目の前には私を睨みつける女性。
隣には私の腕を掴んだままの梅原さん




何がどうしてこうなったの…？







女性「…もういい！」






女の人はそう叫ぶとその場を去っていった

お、置いて行かないで…







梅原さんと2人取り残された私は頭がパニクって体がガクガク震えていた



梅原さんの顔も見れずどうしようかと焦っていると「おい」と声をかけられて恐る恐る振り返った








梅原「あれ…お前西山の同期の…」







え…覚えててくれたんだ…！
…いや、忘れてる。この顔は忘れてる
梅原さんは私の名前を必死に思い出そうとしていた








梅原「……やぎ…」


貴方「ひ、日辻です…」







ボソッと呟くと聞こえなかったのか「あ？」と低い声で睨まれた

ひぃぃぃ…怖いよぉ…(泣)宏ちゃぁぁぁぁん！








貴方「日辻です…！」


梅原「そうだ羊だ」


貴方「羊じゃなくて日辻です〜！」


梅原「下の名前は？」






む、無視ししないで…(泣)







貴方「Aです…」


梅原「もっと腹から声出せよそれでも声優か？」


貴方「A！日辻Aです！！！」







顔をガシッと掴まれて涙目になりながら必死に答えた









梅原「よし。お前今日から俺の彼女な」


貴方「はい。……はい？」








掴まれたせいでジンジンと痛むほっぺたを撫でていると突然そんな事を言われてポカーンとした








貴方「な、なぜ…」


梅原「毎回告白断んの面倒くさいから彼女できた事にする」


貴方「ど、どうして私が…」


梅原「覗き見してたから」






バ、バレてた…！！！







梅原「断ったらお前が覗き見する悪趣味女だって事皆にバラす」







ああ…神様…
これは何かの天罰なのでしょうか







梅原「じゃあこれからよろしくなヒ・ツ・ジ」


貴方「………はい…」









日辻A (24)
今日好きな人の彼女(仮)になりました。








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