【◇】群青エース . 20 (ページ6)

今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:26,349 hit

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青道の打線は東条、倉持、春市の3人でピシャリと抑え込まれ

スリーアウトチェンジであっさりと攻守交替の流れを作ってしまった

御幸「さぁ、行くぞ」

栄純(絶対認めさせてやる、絶対…！！)

絶対に認めさせて自分がエースになる

生半可な気持ちで栄純はエースになると目標を掲げているわけではない

降谷が本気なのと同じかそれ以上に彼はずっとその先を見ている。

A「栄純」

栄純「！」

A「どんな場面でも相手に流されないこと、流れを自分に引き寄せる」

A「あと、大事なのは打たれた時じゃなく打たれたあとどうするか…慌てないようにね」

いつもの笑顔というよりは

結構真剣な顔で度々忘れかける大事なことを伝えてくれたA

それを活かすか殺すかは期待された選手次第

栄純は強く頷きマウンドへ向かった。

落合(さぁ…気の強いのがもう1匹)

落合(残り3イニング、点差は1点ここでマウンドにあげるということは片岡さんも期待してる投手なんだろう)

恐れ知らずの栄純

マウンドを降りたものの決勝戦でのピッチングは見に来ていたギャラリーの人々にも影響を残していたらしく

青道にとっても貴重なサウスポーとあってか少しずつ注目はされつつある。

雷蔵「あのクセ球サウスポーか…お前らがのんびりやってるからあの剛腕坊主に逃げられちまったじゃねーか！！」

降谷「逃げてない…！」

マウンドに立ち肩慣らしをするために何球か投げている栄純を見て

薬師の三島は結構打ちずらい印象があると口にし、秋葉も球威よりもキレがあると頷いた。

そこそこ相手からは警戒されている

春市「栄純くん！1人ずつ行こう、いつも通り1人ずつ！！」

マウンドにいる栄純に駆け寄り声をかけてきてくれたのはセカンドの守備につく春市

声をかけられて振り向いた栄純は何も声を発するわけでもなく、ただただ頷き返すのみ

前園「沢村！打たせろ！！」

倉持「バッター3番な！」

返ってきた反応がいつもと違うためほんの少し動揺した春市だが

いつもと違う反応を返されたのは春市だけでなく他のみんなも同じでぺこりぺこりと無言で頭を下げられている

何気に大事だったアレ(・・)がないのだ。