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御幸「A」
A「何」
御幸「少し走れるか、今」
A「え…?ヒールだけど…まぁ走れなくはないんじゃ」
小声でお互いだけに聞こえるように話す2人
御幸はAに走れるかと聞いてきた
不思議に思いつつもAが走れないことはない、と答えると…
御幸「よし、なら決まりだな」
A「なんでそんな嬉しそうな顔…」
御幸「騙し合いも終わり、もう逃げんぞ」
A「逃げるって…」
いつものあの悪戯っぽい笑顔で何かを企む御幸
Aは嫌な予感がする…とブツブツいいつつも彼に全て任せることにした
もうぶりっ子キャラな自分とこの女子高校生たちから逃げられればなんだっていい
御幸「つまり、今から走るからちゃんと手掴んどけっつー話」
A「はぁ!?正気!?私の足が死ぬ!」
御幸「心配すんな、すぐだから」
A「どこから来るのその自信!!」
今から走る、それだけ言ってはAの手首を掴んだ
Aはヒールを履いているというのにそこを分かってのこの判断
Aはもう転んでしまうと内心ハラハラ
逆に走って転ばない人なんているのかと。
御幸「てことで俺の連絡先とか諸々は諦めてもらえると」
「で、でも…」
御幸「俺、本気で誰よりもこいつのこと好きなんで正直…興味ないというか」
「きょ、興味ない!?」
御幸「じゃ、そういうことで失礼しまーす」
本気で誰よりもこいつのことが好き
だからほかの女子に興味なんてない
これは演技でもなんでもなく、ただの御幸の本音
本気で誰よりもAのことが好きだし
Aのことしか見てないからほかの女子に興味なんて持ったことはない
御幸「走るぞ」
A「走るって…本気!?」
御幸「お前ならできるって信じてんだよこっちは」
A「そんな無茶な」
他の人にモテてもあんま嬉しくないというか
振り向いて欲しいのはそういう人たちじゃなくて、1番近くにいるように感じるけれど実は1番遠くにいる人
今後ろで困ったような顔をした女の子
その子に振り向いてもらわなければなんも嬉しくもない。
御幸「ちょっとだけだから」
A「う…わかった!わかった!覚悟しといてよバカ!!」
もういっその事
本当の彼氏と彼女になれたらいいのに、なんて考える
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奈子 - 私すごく鳴くん好きですけど沢村くん応援してます笑 (2020年7月3日 10時) (レス) id: 70a16b712e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年6月29日 2時