【◇】群青エース . 20 (ページ22)

今日:11 hit、昨日:8 hit、合計:26,355 hit

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御幸「大事な戦力だからだろ、当然要求も高くなるしまだまだ成長だってしてもらわなきゃならねぇ」

あの日は既に気持ちで負けていた

それだけの事かもしれないが投手にとって投げる気持ちというのはかなり大きなもの

大事な戦力である栄純にはこれから先もどんどんこれ以上の困難に直面するだろう

今ここで潰れられたら次に進めない。

御幸「イップスなんかで潰れてもらっちゃこっちが困るんだよ」

倉持「お前…言ってることむちゃくちゃだぞ」

御幸「知ってる」

大事な戦力だからこそ今ここで乗り越えてもらわなきゃ先がないのと同じ

まずは敵以前に今の栄純は自分の気持ちとイップスに勝たなくてはならない。

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9月4日
秋季大会一次予選抽選

東西全260校が24ブロックに別れトーナメントを行い各ブロック上位2校が本大会進出

本大会で優勝したチームはセンバツへの出場権を得ることが出来る大事な大会

御幸のくじ運がよかったのか、あまり強豪と言える強豪校が青道のいるブロックにはいなかった。

春市「今日も別メニュー？」

栄純「うん…」

スパイクの紐を結ぶ栄純に春市が話しかける

相変わらず返事をする声も元気がない

春市「焦んなくていいと思うよ、ピッチングの生命線は足腰と言われているし…」

A「焦れば焦るだけ自分を追い込むことになるし、あんまり…気負いすぎちゃダメだよ」

焦れば焦るだけどうなるかはAがよく知っている

求められている自分になろうとすればするほど見失い、また壁にぶつかるのだから

焦っていいことなんて何ひとつない。

片岡「沢村、今日からバッティングと守備練習にも参加しろ」

春市「よかったじゃん、久々にボールに触れて」

しばらくしてから監督が来て

別メニューをやってからどれくらいがたっただろうか、ようやくボールが触れる守備練習とバッティング練習に参加する許可が下りた

片岡「ただし、ノックを受けるのは外野中継までしっかりとボールを返球しろ」

だがノックの練習は本来のポジションではなく、外野

これを聞いて他の部員たちはいよいよ秋の大会の選手編成から外れたかと思われ始めた。

だが栄純は何でというわけでもなく、嫌だというわけでもなく…