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春市「え、何その顔…」
超表情がゆるんゆるん緩みまくり
声をかけて振り返った顔がそれだったからか春市は少し困惑気味
御幸も春市も、そして倉持や伊佐敷もナイスと褒めるほどこの回の栄純のピッチングはチームの救いとなった。
A(残り1イニング、立場が変わってる…何より鳴が3失点って稲実もそうなるとは思ってなかっただろうな)
A(この流れを作ったのは…)
絶対的エースが3失点、そして稲実打線を尽く捩じ伏せる力、チームを勢いづかせるプレー
間違いなく栄純によって生み出された流れ
A(1発勝負の試合では途中リリーフされた投手がハマることがあるって聞くけど本当なんだ)
A「………かっこいいな、ほんと」
タイプは真逆だけれども
その働きは去年青道の前に立ちはだかった
鳴そのもののように見える。
カルロ「あのバッテリー、覚えたばかりの球をこの場面で使ってきたのか」
一方稲実のベンチでは先程打席に入っていた梵が栄純がカットボールを投げていたことを伝えていた
データにない栄純の球種に少しばかり動揺の様子が見える。
鳴「たまたまいいとこに決まっただけだろ」
鳴「まぐれで甲子園に行けるかよ」
がこの投手…鳴は動揺どころか逆に燃え上がっている
確実なものにしなければ意味がない、まぐれではこの先通用しないと。
─9回の表 青道高校の攻撃は
─6番 キャッチャー 御幸君
いよいよ最終攻撃の場面、最初に打席に立つのは御幸。
原田(ランナーはいねぇが…油断出来ねぇ相手だぞ)
ランナーがいる場面、そしてチャンスの場面でこそよく飛ばす御幸
1番最初に打席に入ったのが御幸なので当然ランナーはいないが侮れない相手
ラストイニングも鳴がマウンドに立つ。
A(初球フォークで空振り…いきなり変化球を投げてきた)
これ以上の失点が許されない稲実はやや慎重なリードだ。
御幸(どうせ難しい球は打てねぇんだ、だったら山張ってカウントを取りに来たストレート狙い1本!!)
A(絶対打たなきゃぶっ飛ばすよ、一也)
2球目 鳴が投げてきた球は
御幸の振り抜くバットに当たり見事打球が飛んだ
降谷「打った…!」
栄純「ランナーいねぇのに!?」
A「ランナーいなくても打てるんじゃん…」
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年5月22日 21時