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鳴「まだ終わってねぇし負けてねぇし…!」
白河「なんだ、意外と冷静じゃん」
カルロ(もっと取り乱すと思ってたけどな…それをマウンドで見せなかっただけ立派だよ)
稲実の選手みんなは結構打たれたあと鳴がどうなるか心配なところではあったが
想像よりも結構落ち着きがあり冷静だったため安心した。
鳴「ドリンクひとつ頂戴な!!」
そして相変わらずの王様っぷり
良くも悪くもいつも通りというか…。
─8回裏 稲城実業の攻撃は
─6番 ファースト 山岡君
ついに8回の裏 試合も終盤へと向かっている。
純「長打あんぞ!!」
長打を打ってくる山岡からのスタート
特にセンターとレフトの守備は警戒しなければならないため伊佐敷の言葉に降谷が頷き返す。
亮介「さぁ、枯れるまで声だそうか」
丹波「うん」
戦ってるのはグラウンドにいる9人の選手だけではなく、亮介や丹波を始めとするベンチにいる者とスタンドで応援している仲間も一緒だ。
栄純(あと2イニング)
栄純(あと2イニング抑えたら…甲子園)
A「栄純…」
─約束してくれた
─私の代わりに夢を叶えてくれるって
─でも私はどんな結果になろうと応援してる、栄純が夢を叶えてエースになるその時まで
マウンドに立つ栄純をじっと見つめるA
その顔は深く被った帽子で見えないがきっと大丈夫だろうと信じている。
栄純(正直、甲子園がどういうところか分からないけれど)
栄純(これだけは言える)
投げる姿勢に入る栄純
その口はほんの僅かに、笑っている。
栄純(この安心感、この頼もしさ、このチームは無敵…!!)
栄純(どこのチームと戦っても、負ける気がしねぇ!!)
そして真剣な顔で投げた
第1球目、判定は僅かに外れてボール。
山岡(これか…確かにボールの出処が見えねぇな)
山岡はタイミングを取れずバットを振り抜くことが出来なかったが油断は大敵。
御幸(山岡に1番警戒しなきゃいけないのは長打、甘いコースに来た球を力で持っていかれること)
御幸(逆転したこの回、この回をきっちり抑えてこそ流れは掴めるんだ…!!)
続く2球目
山岡が打ちに行くがファール判定。
御幸(よし球は走ってる、あとは気持ち)
御幸(お前の気持ちをぶつけてこい!!)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年5月22日 21時